「見てないって言ったのに、やっぱり見てた…」「テストを隠していたのに、知らないと言い張る…」。子どもの嘘は、僕が幼児教育の先生として親御さんの相談を受けてきたなかでも、本当によく聞くお悩みの1つです。
嘘をつかれると、親としてはショックですし、「このままで大丈夫かな」と心配にもなりますよね。でも僕は、子どもの嘘には、叱り方よりも先に大切にしたいことがあると考えています。
この記事では、嘘の受け止め方から、嘘をついたときの2つの対応、嘘をつきにくくなる家庭の環境、毎日の小さな嘘への楽しい関わり方まで、順番にお話ししていきます。
この記事でわかること
- 子どもの嘘が「成長のしるし」でもあると言える理由
- 嘘をついたときに大切にしたい、2つの対応のポイント
- 子どもが嘘をつきにくくなる「6つの環境の点検」
- 歯みがきや明日の準備など、毎日の小さな嘘への楽しい関わり方
もくじ
子どもが嘘をつくのは悪いこと?
嘘と聞くと、多くの方はよくないイメージを持たれると思います。もちろん、よくない嘘はきちんと教えていく必要があります。ただ、子どもの成長という目で見ると、嘘をつけるようになるのは、脳が育ってきたしるしでもあります。
嘘をうまくつくには、「相手は何を知っていて、何を知らないか」を想像して、つじつまが合うように話を組み立てる必要があります。じつは、かなり高度なことをしているんですね。
有名なのが、子どもに「おもちゃを見ないでね」と伝えて、大人が部屋を出ていく実験です。戻ってきて「見なかった?」と聞くと「見てない」と答える子がいるのですが、続けて「何のおもちゃだったと思う?」と聞くと、小さい子ほど、そのおもちゃの名前をそのまま言ってしまいます。嘘をつこうという気持ちはあっても、話のつじつまを合わせる力は、まだ育っている途中なんです。
研究でわかっていること
カナダのエバンス博士とリー博士は、2〜3歳の子ども65人に、この「見ないでね」の実験を行いました(小さい子が対象なので、大人は部屋を出ずに、背中を向けていました)。8割の子がおもちゃをのぞき、のぞいた子のうち4割が「見てない」と答えました。年齢が上がるほど、「見てない」と答える子は増えていました。
ただ、「見てない」と答えた子の76%は、そのあとの質問で、おもちゃの名前を言ってしまいました。
3〜8歳の子どもを調べた別の研究(タルワー博士とリー博士)では、「見てない」と嘘をつくかどうかや、その嘘をつき通せるかどうかが、相手の考えを想像する力や、自分の言動にブレーキをかける力と関係していることもわかっています。4歳、5歳と大きくなるにつれて嘘がだんだん上手になっていくのは、こうした力の育ちと重なっているわけです。
動物の世界でも、身を守るために相手をだます行動は見られます。僕は、嘘をつくこと自体は人にとってごく自然な力の1つで、道徳心が育っている途中の子どもは、悪気なく嘘をついてしまうこともあると考えています。大人だって、相手を思いやって嘘をつくことがありますよね。
なので、嘘をつかれたときは、「うちの子に何か問題があるのでは」と考える前に、「成長してきたんだな」と、いったん温かく受け止めてあげられたらと思います。
TERUそうは言っても、目の前で嘘をつかれたら、やっぱりショックですし、腹も立ちますよね。笑
正直に言うと、僕も子どものころは、なかなかの嘘つき少年だったと思います。皆さんも、自分の子どものころや今の自分をよーく思い返してみると、嘘をついてしまうことってありませんか? そう考えると、子どもにだけ完璧を求めすぎないことも大事なのかなと感じています。
嘘への対応で大切にしたい「目的」
子どもが嘘をついたとき、親として最後にどうなってほしいかを、一度考えてみてください。嘘を認めさせることでしょうか。ちゃんと謝らせることでしょうか。それとも、「もう嘘はつきません」と約束させることでしょうか。
僕は、目的は「子どもの心の成長につながるきっかけをつくること」だと考えています。この目的が果たせれば、最終的に子どもが嘘を認めるかどうかは、どちらでもかまいません。極端に言えば、その場で謝れなくてもいいと思っています。
大切なのは、嘘をついてしまった経験を通して、子どもが一歩成長できることです。では、そのきっかけをつくるために、親にできることは何か。僕は、大きく2つだと思っています。
ポイント1:最後まで話を聞いて「信じているよ」を伝える
大人も子どもも、「誰にも信じてもらえない」という経験ほど悲しいことはありませんし、「信じてもらえた」という経験ほど勇気が出ることもありません。
嘘をついてしまった自分でも、親は信じてくれた。そう感じられると、子どもは大きな安心感を得ると同時に、心のどこかで「この人を悲しませたくない」という気持ちも芽生えやすくなります。その信頼を感じることが、少しずつ嘘をつかない自分になっていく力になると、僕は考えています。
それに、人は普段から信じてくれる人の言葉ほど、まっすぐ受け止められるものですよね。このあと紹介する2つ目のポイントも、大事なのは何を言うかより「誰が言うか」です。
やることは「最後まで言い分を聞く」だけ
では、どうやって「信じているよ」を伝えるのか。答えはシンプルで、子どもの言い分を最後まで聞いて、子どもの思いを聴くことです。言葉で伝えるというより、聞く姿勢で伝えるイメージですね。
最後まで聞くと、その子なりの思いや事情が見えてきます。たとえば、テストの答案を隠していた子に、いきなり「なんでそんなことしたの!」と叱るのではなく、「どうして隠しちゃったのかな?」と聞いてみる。すると、「お父さんに怒られるのが嫌だった」「お母さんを悲しませると思った」といった思いが出てくることがあります。思いがわかると、親が本当にかけたい言葉も浮かんできます。
子どもだって……お父さんに怒られると思ったんだもん。
大人そっか。テストの点数が悪かったくらいで怒らないから、安心してね。それより、隠されちゃうほうがお父さんは悲しいな。
子どもお母さんが悲しくなると思ったから……。
大人そっか、お母さんのことを気づかってくれたんだね。ありがとう。そういうやさしいところ、お母さんは大好きだよ。でもね、点数が低いことより、嘘をつかれるほうがお母さんは悲しいな。
思いを聞く前に頭ごなしに叱ってしまうと、子どもは信じてもらえていると感じにくく、心を閉ざしてしまうこともあります。僕がこれまで関わってきたなかでも、幼児期や小学校低学年の子の嘘は、悪気のあるものより、誰かを喜ばせたい、悲しませたくないと思ってついてしまうもののほうが多いと感じています。
思いを聞いて、そこに思いやりがあれば感謝を伝え、正したほうがいいと感じたら、よくないことだと教えてあげればいいんです。思いをちゃんと聞いてもらったうえでの対応なら、子どもも納得しやすくなります。

「信じる」は「全部正しいと言う」ことではない
子どもを信じるというのは、子どもの言うことを全部認めて、「あなたの言っていることは全部正しいよ」と伝えることではありません。明らかに間違っていることは、ちゃんと伝える必要があります。
最後に「それは正しくないよ」と伝えることになっても、そこまでにしっかり話を聞いて、思いに耳を傾けていれば、「信じているよ」というメッセージは伝わっていることが多いと僕は感じています。
ポイント2:「嘘はダメ」より「正直ってすてき」を伝える
嘘をついた子にかける言葉として、よく使われるのが「嘘をつかれた側の気持ち」を伝えることです。お母さんについた嘘なら、「嘘を言われると、お母さんは悲しい気持ちになるよ。でも、本当のことを話してくれてうれしかったよ」。お友だちについた嘘なら、「自分が〇〇ちゃんだったら、どんな気持ちになる?」と、相手の立場で考えてもらう。これはもちろん大切です。
ただ、小さい子は、相手の立場に立って考える力がまだ育っている途中なので、「相手の気持ちを考えてみて」が難しいこともあります。そこで僕が、もう1つ伝えてほしいと思っているのが、「誠実であることのすばらしさ」です。
「嘘は悪いことだからダメ」というのはマイナスの言い方で、「正直でいるってすてきなことだね」はプラスの言い方です。人は、マイナスの言葉よりプラスの言葉で背中を押されたほうが頑張れるものですよね。「嘘はダメ」も間違いではないので伝えていいのですが、それに加えて正直でいることのよさを伝えていけると、嘘をつかずに正直でいようとする、いい動機づけになりやすいと僕は考えています。
研究でわかっていること
カナダのリー博士、タルワー博士らの研究チームは、3〜7歳の子ども268人に「見ないでね」の実験をしたあと、昔から知られているお話を1つ読み聞かせてから、「本当のことを教えてね」と聞きました。
「ピノキオ」や「オオカミ少年」のように、嘘をついて悪い結果になる話を聞いても、正直に打ち明ける子は増えませんでした。一方、桜の木を切ったことを正直に話してほめられる「ジョージ・ワシントンと桜の木」の話を聞いたグループでは、正直に打ち明ける子が多くなりました。
さらに、このワシントンの話を、嘘の悪い結果を強調する終わり方に変えると、その効果は見られなくなりました。
実験の場面での結果ではありますが、「嘘をつくと悪いことが起こる」と伝えるより、正直でいることのよさを伝えるほうが、子どもに届きやすいことがあるわけです。4〜8歳の子ども372人を対象にした別の研究でも、「本当のことを話してくれたら、うれしいな」と大人が伝えたほうが、正直に話す子が多かったことが報告されています。
嘘への対応の最後に添えたいひと言
具体的には、嘘への対応の最後に、こんなふうに伝えてみてください。
大人正直でいるって、人としてとても大切なことなんだよ。正直な人は、まわりのお友だちからも好かれて、いい関係がつくれるよね。まわりの人と仲よくできたら、楽しいことも増えていくよね。だから、いつも正直でいようね。
「嘘はダメ」だけだと、学べるのは「嘘をつかない人になろう」という、少しせまい考えにとどまりがちです。「正直でいるってすてき」という、もっと高く広い視野で考えられると、心の大きな成長につながりやすくなります。この差は、子どもの成長を考えると本当に大きいと僕は思っています。
ここまで、嘘をついたときの対応を見てきました。ただ、正直に言うと、いちばん大切なのは、嘘をついたときの対応よりも、子どもが嘘をつかずにすむ環境づくりです。子どもが嘘をくり返してしまうときは、まわりの環境に原因があることも多いので、一度点検してみることをおすすめしています。
子どもが嘘をつきにくくなる「6つの環境の点検」
どれも当たり前でシンプルなことばかりですが、ご家庭でできそうなところから、気軽に点検してみてください。全部を完璧にする必要はまったくありません。
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点検1親が小さな嘘をついていないか
親がよく嘘をついている環境だと、子どもはその姿を吸収して、嘘をつくようになることがあります。忙しい子育てのなかでは、無意識に「子どもだから」と、大人の都合で小さな嘘をついてしまうこともありますよね。ちょっとだけ振り返ってみてください。
大人が約束を守れなかったときに、子どもとの信頼がどう揺らぎやすいかは、子どもとの信頼関係を崩しやすい親の行動の記事でも紹介しています。
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点検2結果ばかりを求めすぎていないか
テストの結果について嘘をつくことが多いときは、親が結果を求めすぎているのかもしれません。100点を取るのが当たり前だったり、点数が低いことを強く叱ったりしていると、子どもは自分を守ろうとして嘘をつきやすくなります。結果だけでなく、頑張った過程をほめたり、結果が悪いことを叱りすぎていないかを点検したりしてみてください。
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点検3完璧を求めすぎていないか
結果ばかりを求めることともつながりますが、親が完璧を求めすぎて、物の置き場所や家のルールなどを日ごろから細かく指示していると、子どもはそのとおりにできなかったときに、叱られないように嘘でごまかしてしまうことがあります。きちんとしているのはいいことですが、行き過ぎると、子どもの嘘を引き出してしまうこともあるんですね。
つい細かい注意が増えてしまうときは、ダメ出しを減らす3つのワークも参考にしてみてください。
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点検4正直に言うと怒られる環境になっていないか
これまで正直に話して叱られた経験が多いと、本当のことを言うのが怖くなって、嘘をつきやすくなります。叱られるとわかっていたら、言い出しにくいですよね。子どもが正直に話してくれたときは、まずそれを認めて、受け止めてあげられるといいなと思います。
研究でわかっていること
タルワー博士とリー博士は、西アフリカの2つの学校で、3〜4歳の子ども84人に「見ないでね」の実験を行いました。1つはたたくなどの体罰が日常的にある学校、もう1つは注意やタイムアウトで対応する学校です。
のぞいた子のうち「見てない」と嘘をついたのは、体罰のある学校で94%、そうでない学校で56%でした。体罰のある学校の子は、そのあとの質問でもボロを出しにくく、嘘をつき通すのが上手だったことも報告されています。
学校での研究ではありますが、体罰のような厳しい罰がある環境では、嘘が増えるだけでなく、嘘が上手にもなっていく可能性があるわけです。「正直に言ったら受け止めてもらえる」という安心感は、思っている以上に大切なのかもしれません。
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点検5親子の会話や触れ合いが足りていないか
小さな嘘が多いときは、その裏に「親の気を引きたい」という気持ちが隠れていることもあります。忙しくて、子どもとの時間がなかなかとれない時期があるのは、しかたのないことです。とはいえ、触れ合いや会話があまりに少ないと、気を引くために嘘をついてしまうことがある、ということは、頭の片すみに置いておいてもらえたらと思います。
思い当たるときは、できる限り、できる範囲で、こんなことを意識してみてください。子どもにとっては、どれもとてもうれしいことです。
- 子どもの話をちゃんと聞いたり、会話する時間を増やしたりする
- 抱っこや抱きしめるなど、体が触れ合うスキンシップを増やす
- 子どもの目を見て話をする
- 一緒にお風呂に入る機会を増やす
- ほめる機会を増やす
- あいさつをしっかりして、子どもの名前をたくさん呼ぶ
- 「大好きだよ」と伝える
1日5分だけ子どもに100%注目する関わり方は、「1日5分の特別タイム」の記事で紹介しています。
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点検6嘘がよくないことだと知る機会があるか
まれにですが、嘘がよくないことだと、まだわかっていない場合もあります。そんなときに僕がおすすめしているのは「しつけ絵本」です。親が直接「嘘は悪いこと」と伝えるより、絵本の世界に入り込んで感じるほうが、ずっと伝わりやすいことがあります。
僕のおすすめは、『あたし、うそついちゃった』(ローラ・ランキン 作、せなあいこ 訳、評論社)です。小さなものが大好きな女の子が、拾った小さなカメラのことでとっさに嘘をついてしまい、本当のことを言う勇気を出せるのか……というお話です。嘘をついてしまったときの気持ちと、嘘を打ち明けられた側の気持ちの、どちらからも考えることができます。
子育ての動画・レポートや、ひらがな教材のお試しを受け取れます
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公式LINEを友だち追加する毎日の小さな嘘は「楽しい知恵比べ」で
子どもがつく嘘は、ほとんどが毎日のささいなことですよね。歯をみがいていないのに「みがいた」と言ったり、明日の準備をしていないのに「した」と言ったり、本当にいろいろです。
こうした小さな嘘に、僕がいちばん効果的だと思っている関わり方は、「嘘をついてもしょうがない」と子どもが感じられるようにすることです。叱るのではなく、楽しい雰囲気のなかで「結局はやらないといけないんだな」と学んでいってもらうイメージです。
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場面1歯みがき
大人歯、みがいた?
子どもみがいた!
大人じゃあ、ふーって息をかけてみて?笑
子どもふーっ!
大人残念、やりなおし!笑
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場面2お風呂
「お風呂に入った」と言われたら、「じゃあ、頭のにおいをかがせて?笑」と、頭のにおいをかいでみます。「くんくん……あれれ? シャンプーのいいにおいがしないぞ?笑 もう一回入ろうか」と、笑いながら一緒にお風呂へ向かいます。
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場面3手洗い
「手をさわらせて? あれ? まだちゃんと洗えていない感じがするなぁ。風邪をひかないように、もう一回洗おうか」と声をかけて、もう一度洗面所へ連れていきます。
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場面4明日の準備
明日の準備をしていないのに「した!」と言ったときは、その場で確かめて正さなくてもかまいません。子どもは、とっさについた嘘に内心ハラハラしながら、こっそり準備をして、嘘を本当にしようとすることが多いと思います。そのハラハラ・ドキドキも、「嘘をついてもしょうがない」と感じる経験になっていくことがあります。
このとき、「ふーん、そうなんだぁ」「ふーん、もうやったんだねぇ」と、ちょっと意味ありげに返すのがおすすめです。子どもが「あれ? バレてるかも?」と思うくらいの言い方ですね。
叱るのではなく、でも「嘘をついても結局はやらないといけない」「嘘はバレているかも」と、いろいろな場面で子どもが感じられるようにしていくことが、結果として嘘を減らすことにつながりやすいと僕は考えています。意味ありげな雰囲気にあわてて準備を始める子どもの姿も、親子の知恵比べのようで、ちょっとかわいいですよね。
嘘を重く考えすぎて、「なんとかして嘘をつかない子にしなくちゃ!」と意気込むと、親も子どももつらくなってしまいます。ささいな嘘は、楽しい知恵比べくらいの気持ちで向き合ってみてください。
「何してるの!」より「どうしたの?」から
最後に、もう1つ大切なことがあります。子どもがとっさにつく嘘は、大人の問いかけが引き出していることも少なくないと感じています。子どもが何か間違ったことをしたときに、「何してるの!」と問い詰めると、子どもは自分を守ろうとして嘘をつきやすくなります。
そんなときは、「どうしたの?」という言葉から始めてみてください。先に子どもの事情を聞いておくと、余計な嘘の出番は減りやすくなります。
TERUとっさに問い詰める言葉を言わないのは、大人の側の修行でもあるなと思っています。笑
難しいときもありますよね。それでも大丈夫です。できる限り、できる範囲で。
まとめ
今日のポイント
- 子どもの嘘は、相手の考えを想像する力などが育ってきたしるしでもある
- 対応の目的は、白状させることより「心の成長のきっかけ」をつくること
- ポイント1:最後まで言い分を聞いて、「信じているよ」を姿勢で伝える
- ポイント2:「嘘はダメ」に加えて、「正直ってすてき」を伝える
- 嘘が多いときは、叱り方より先に「6つの環境の点検」をする
- 毎日の小さな嘘は、叱らずに楽しい知恵比べで

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動画教室の詳細を見るよくある質問
何歳ごろから嘘をつくようになるの?
2〜3歳ごろから、簡単な嘘をつき始める子もいます。この記事で紹介した2〜3歳の研究でも、年齢が上がるほど「見てない」と答える子が増えていました。ただ、この時期の嘘はすぐにわかってしまうものが多く、4歳、5歳と大きくなるにつれて、少しずつ上手になっていきます。成長の過程でよくあることなので、まずは落ち着いて受け止めてあげてください。
嘘をついたら、必ず謝らせたほうがいい?
謝れたらもちろんすばらしいことですが、僕は、その場で謝らせることより、嘘の経験を通して子どもが成長できるきっかけをつくることのほうが大切だと考えています。無理に謝らせようとして問い詰めると、子どもがかえって心を閉ざしてしまうこともあります。最後まで話を聞いて、「正直でいるってすてきなことだね」と伝えることを優先してみてください。
嘘を認めないときはどうすればいい?
無理に白状させなくても大丈夫です。「どうしたの?」と事情を聞いて、子どもの思いに耳を傾けてみてください。明らかに間違っていることは「それは正しくないよ」とちゃんと伝えつつ、「本当のことを話してくれたら、うれしいな」と、正直でいることのよさを伝えていけば十分です。
嘘がとても多くて心配なときは?
まずは、この記事で紹介した「6つの環境の点検」をして、叱られることが多くなっていないか、親子で過ごす時間が減っていないかを見直してみてください。嘘のほかにも気になる様子があるときや、親だけで抱えるのがつらいときは、かかりつけの小児科や、お住まいの地域の保健センター、子育ての相談窓口などに相談してみてください。

この記事を書いた人TERU幼児教育講師/子育て勉強会TERU 代表
幼児教室で、たくさんの親子と関わってきた幼児教育講師。YouTube「子育て勉強会TERUch」(登録者 約13万人)で、子どもの発達や関わり方を研究の知見とあわせて発信しています。Yahoo!ニュース エキスパートとしても活動中。3〜8歳向けの「TERU先生の動画教室」や、オリジナルのひらがな・カタカナ教材も手がけています。
あわせて読みたい
参考文献
- Evans, A. D., & Lee, K. (2013). Emergence of lying in very young children. Developmental Psychology, 49(10), 1958–1963. DOI
- Talwar, V., & Lee, K. (2008). Social and cognitive correlates of children's lying behavior. Child Development, 79(4), 866–881. DOI
- Lee, K., Talwar, V., McCarthy, A., Ross, I., Evans, A., & Arruda, C. (2014). Can classic moral stories promote honesty in children? Psychological Science, 25(8), 1630–1636. DOI
- Talwar, V., Arruda, C., & Yachison, S. (2015). The effects of punishment and appeals for honesty on children's truth-telling behavior. Journal of Experimental Child Psychology, 130, 209–217. DOI
- Talwar, V., & Lee, K. (2011). A punitive environment fosters children's dishonesty: A natural experiment. Child Development, 82(6), 1751–1758. DOI
※この記事は一般的な子育て情報としてまとめたものです。お子さんの心や体の状態で心配なことがあるときは、医師や専門機関にご相談ください。



