【科学的観点】子どもを怒鳴ると子どもの脳では何が起こるのか?解決策も考えてみた。

【科学的観点】子どもを怒鳴ると子どもの脳では何が起こるのか?解決策も考えてみた。

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SECTION 1

導入

最近、子育てに関係するアンガーマネジメントの情報収集をしていたところ、個人的にグサっときた研究に出会いました。

これ大事だよなぁ、でも中々できないんだよなぁと思って、すごく自分自身考えさせられる内容だったのですが、自分の整理と自戒も込めて、動画にしてみたいと思います!

おそらく前半は、僕と同じようにグサっとくる方が多い内容かもしれませんが、後半で、現実的な実践方法もご紹介するので、よかったらお付き合いください🥺

SECTION 2

脳科学の観点からの"ある指摘"

これは、早稲田大学の本田恵子先生という、アンガーマネジメント研究の第一人者の方が、脳科学の知見をもとに指摘していることなんですけど、

本田先生はこうおっしゃています。

『親が怒鳴っているのを見た子どもの脳は、子ども自身が怒鳴っているときと同じ活動をしている』

中々衝撃な言い回しですよね😅

これ、言い方を変えると、

『親が怒鳴っているのを"見ているだけ"の子どもの脳が、自分が怒鳴っている時と同じ状態になっている』

ということなんですよね。

まだわかりづらいと思うので、さらに解説させてください🙏

SECTION 3

ミラーニューロンという脳の仕組み

これに関係しているのが、『ミラーニューロン』という脳の神経細胞の存在です。

ミラーニューロンを簡単に説明すると、

『他の人がしている行動を見ているだけで、自分が同じ行動をしている時と同じ脳の部位が活性化する』

そんな神経細胞のことです。

これは、1990年代にイタリアの神経学者が発見した仕組みで、人間が「真似る」「学ぶ」ことの土台になっている仕組みでもあります。

そして、ここがすごく大事なんですけど、

ミラーニューロンというのは、行動だけじゃなく、『感情も模倣する』ということが分かっているそうなんですよね。

つまりは、子どもが親の怒鳴りを目の当たりにすると、

子どもは「ただ怒鳴られている」のではなくて、子どもの脳の中では、『自分が怒鳴っている時と同じような活動』が起こっている。

言い換えると、

僕たち親は、子どもに対して「言って聞かせている」つもりでも、子どもの脳の中では、

『親の怒鳴り方そのものを、自分のものとして取り込んでいる』

そんな状態になっている可能性があるということなんですよね。

これが、

『親が怒鳴っていると、子どもも怒鳴るようになる』

という、よく言われる現象の、脳科学的な1つの正体とも言えるわけですね。

そんな脳科学の観点からの話を受け取った時、僕はめちゃくちゃグサッときましたね。

僕は多くの親御さんをサポートさせてもらってきた中で、やっぱり多くの人がそもそも本当は怒鳴りたくないし、怒りたくないし、でも現実、日々の忙しさや家庭の外でのストレスとか、いろんなものを抱えた上で、最後力を振り絞って子どもと関わっている。

そんな中で自分の感情を抑えられないという、それがある意味仕方のないご家庭をたくさん見てきました。

そういうご家庭が数多く頭に浮かぶからこそ、グサっと来てしまったんですが、とはいえ、子どもと向き合う上で、すごく大事な指摘でもあるなと思ったので、僕自身今回向き合ってみようと思った次第です🥺

SECTION 4

じゃあ、僕たち親はどうすればいいのか

例えばですけど、「怒りすぎない。怒鳴ってしまうことを減らしたい」

そんなテーマに対してよく言われるのが、

『まずは親自身の余裕を作ろう』
『子育ての完璧を手放して、なるべく手を抜こう』
『親も自分の趣味や好きなことを楽しんで、ストレスを解消する時間を作ろう』

あるいはその場の対処で、

『6秒深呼吸する時間を作って、怒りを逃そう』
『怒鳴りそうになったらその場から離れよう』
『コーピングマントラの手法で、自分専用の合言葉を決めておいて、心の中で唱える』

とか、そんなことだったりします。

もちろんそれが効く方もいると思いますが、

多くの方は、それを取り入れても何も変わらないし、聞いた瞬間に「そんなのうちはできない」って直感で思ってしまうようなことなんじゃないかなって思うんですよね😅

僕も日々、自分の感情とどうやってうまく付き合えるか、正解がないし難しいなと思いながら過ごしているんですけど、そんな中で一つ、これは本当に大事だなと思っていることがあります。

それは、

『怒鳴ってしまった自分を責めるんじゃなくて、どうしても怒鳴ってしまった時は、怒鳴った後の振る舞いだけは頑張ってみる』

ということ。

その積み重ねなのかなって、僕は割り切っています。

SECTION 5

怒鳴った後の振る舞いも、ミラーニューロンは捉えている

先ほどご紹介したミラーニューロンって、もちろん怒鳴っている姿も子どもは自分にインプットしてしまうんですけど、

その後にどういう振る舞いをするのかというのも、もちろんインプットしているんですよね。

だからこそ、どうしても怒鳴ってしまった日があっても、

その後にちゃんと子どもに対して謝るとか、

「ママも言い過ぎちゃった、ごめんね」と自分の非を認める姿を見せるとか、

そういう誠実な姿を子どもにちゃんと見せる。

これも、ミラーニューロンという脳の仕組みを活かした、子どもとの大事な関わり方だと、僕は思っています。

完璧な親じゃなくて、『失敗しても、ちゃんと立て直せる親』を見せる方が、よっぽど子どもにとって大事なインプットになる。

そんなふうに、僕は捉えています。

SECTION 6

怒鳴ってしまった日の夜の過ごし方の科学

そしてもう1つ、僕が大事だなと思っているのが、

『怒鳴ってしまった日ほど、夜寝る前の過ごし方をちょっとだけ意識してみる』

ということですね。そんなのわかっているという方も多いかもですが、いろんな視点からの科学的裏付けがあるので、ご紹介させてください👍

①人は寝ている間に、その日の出来事を記憶として定着させていく

これは説明不要ですね。

1日の中で最後にインプットされた情報ほど、脳に強く残りやすいので、叱ってしまった日ほど、寝る前の時間をポジティブな記憶の時間にしてあげることが1つ親としてできることかなと思ってます。

そして2つ目、これがちょっと面白い研究で、

②感情を伴った経験ほど、強く脳に刻まれる

これは、近年の理化学研究所の研究などでも、脳の神経メカニズムレベルで明らかになってきているそうなんです。

これ、子育てに当てはめるとどういうことかと言うと、

夜、怒鳴られたまま寝てしまうと、それは『ネガティブな感情を伴った経験』として、子どもの脳に強く定着してしまう可能性がある。

逆に、絵本を読んでもらったり、じゃれつき遊びなどのスキンシップをしてもらったり、じっくり話を聞いてもらったりして、ポジティブな状態で寝ると、それが『ポジティブな感情を伴った経験』として、強く定着していく。

つまり、寝る前の数分の過ごし方が、その日1日の記憶の色を決める可能性があるということなんですよね。

そしてもう1つ、

③ピーク・エンドの法則

これは、行動経済学者のダニエル・カーネマンというノーベル経済学賞も受賞した方が提唱した法則ですが、

何かと言うと、

『人は、ある経験を"ピーク時"と"終わり"の感情で評価する』

という法則のことです。

人間って、ある1日を振り返った時、その日の中の出来事を全部均等に覚えているわけじゃなくて、『一番強かった感情の瞬間』と『最後の感情』で、その日の評価が決まりやすいんですよね。

例えば、その日の昼間に怒鳴ってしまったとしても、夜寝る前にちゃんと一緒に過ごす時間を作って、温かい気持ちで終われたら、

もちろん、昼間の怒鳴りが全部チャラになるわけではないんですけど、

子どもの中では、その日全体が『色々あったけど、最後はママと絵本を読んで安心できた日』として、整理されていく可能性があるということなんです。

これって、僕はすごく希望のある話だなと思っていて、もちろん叱りすぎたり怒鳴るような叱り方は、減らしていけるならそれが理想です。

ですが、どうしようもなかった日。そんな日でも、1日の終わりをいつもより大切にしてあげることで、カバーできるかもしれないということなんですよね。

ちなみに、寝る前にやることは、お子さんやご家庭によって何でもいいと思います。

先ほどもサラッと触れましたが、例えば、

『絵本をいつもよりちょっとだけ長く読んであげる』
『家事などはせずに、いつもより少しだけ長く話を聞いてあげる』
『お父さんなら、少しだけじゃれつき遊びの時間をとってあげる』

そんなちょっとしたことで十分です。

多分、このような『怒鳴ってしまったことをカバーできる』みたいな話をすると、「それを免罪符に怒鳴ることを正当化する人も出てくる!」などの声も聞こえてきそうですが、そうなっては良くないということは同意する一方で、先ほども言った通り、本当にどうしようもない中で、自分でもコントロールできない感情の爆発で苦しんでいる人も多くいるので、今回はこのようなお話をさせていただきました。

ぜひその前提の上で、今回のお話を受け取っていただければ嬉しく思います😊

長くなりましたが、このテーマでお伝えしたかったことは以上です!

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