幼児教育講師のTERUです。日々子育て本当にお疲れ様です。
今回は
子どもの羞恥心や罪悪感を煽って動かす声かけについて、具体例を交えて考えてみたいと思います。
【目次】
- なぜ「羞恥心」や「罪悪感」に頼る声かけは危険なのか
- よくある“無意識のひと言”の例
- 傷つけずに伝えるために、大人ができる2つの工夫
❶なぜ「羞恥心」や「罪悪感」に頼る声かけは危険なのか
子育てをしていると、つい「ちょっと言い過ぎたかも」と思う場面がありますよね。特に忙しい日、余裕がない日には…
「ほら、〇〇ちゃんはちゃんとできてるよ?」
「真剣にやらないなら、月謝がもったいないよ」
こういった言葉は、「反省してほしい」「気づいて行動してほしい」という親の願いから出てくるものですが、残念ながら僕は、羞恥心や罪悪感を煽って“良い結果”につながった子どもを、今まで見たことがありません。
それどころか、動き出したように見えても、その裏では…
- 深く心が傷ついていたり
- 親への信頼が目に見えない形で失われていたり
そんな“代償”を抱えているケースもあるのです。
❷よくある“無意識のひと言”の例
次のような言葉は、日常の中でつい出てしまいやすい言葉ですが、子どもの心に静かにダメージを与えやすい言葉です。
「いつになったらできるようになるの?」
「普通は◯歳ならできるよ?」
「他の家の子はそんなことしないよ」
「もう!〇〇のせいで全部台無しじゃん!」
親も人間ですから、こういった言葉を使ってしまうこともありますよね。でも、少しでも大人側がこういった言葉を減らすことで、子どもは自分自身を肯定できるようになっていくものです。
❸傷つけずに伝えるために、大人ができる2つの工夫
では、最後に「羞恥心」や「罪悪感」に頼る声かけを減らすための工夫をご紹介します。
1) 「その言葉、自分が言われてどう思う?」と今日の声かけを振り返ってみる
たとえば、こんな場面を想像してみてください。
- 上司から「〇〇さんのせいで仕事増えたよ」と言われる
- 友人に「〇〇ちゃんはできるのに、あなたは…」と比べられる
大人でも傷つきますよね。
子どもに対して言いそうになった言葉を、自分が言われたらどう感じるか?これを振り返ってみる習慣があると、咄嗟に出る声かけの質が変わっていきます。
2)人前で叱らない・比べない
人は、「同じ内容でも、人前で言われるだけで何倍も傷つく」ものです。
- お友達の前で「〇〇ちゃんはできてるのに、あなたは」と言う
- 家族みんながいる場で「本当にだらしないんだから」と言う
→ これは“注意”ではなく“公開処刑”のように感じられてしまうこともあります。
「人前ではなく、2人きりになったときに静かに伝える」これだけでも、子どもの受け取り方は大きく変わりますね。
以上が今回お伝えしたかった内容です。今回の内容はちょっとグサっとくる方もいらっしゃったかもしれません。
ぜひ完璧を求めすぎず、できる限りできる範囲で実践してみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの子育て応援しています!