子どもがすぐ眠れるようになる「脳の使い方」─ 科学的に正しい寝かしつけ習慣とは?|子育て勉強会TERU

子どもがすぐ眠れるようになる「脳の使い方」─ 科学的に正しい寝かしつけ習慣とは?|子育て勉強会TERU

幼児教育講師のTERUです。

「わが子が夜すぐに寝られるようになる方法ってありますか?」

これは多くの親御さんが気になる問いだと思います。

毎晩絶対にスッと眠れる!とまでは言い切れませんが、生理学の観点から大事な考え方があります。

【目次】

  1. 脳は「場所」と「行動」をセットで覚える
  2. この働きが“逆効果”になることもある
  3. 夜の「読み聞かせ」の注意点
  4. 寝つけないときの正しい対応とは?

 


❶ 脳は「場所」と「行動」をセットで覚える

実は僕たちの脳には、「ある場所」と「そこで行った行動」をセットで覚える性質があります。

  • キッチンに立つと料理モードに
  • 勉強机に座ると学習モードに

というように、脳はその場所の経験を元に次の行動を準備するんですね。

この脳の性質を「フィードフォワード」と言います。

 

❷ この働きが“逆効果”になることもある

このフィードフォワード、実は睡眠にも大きく関係しています。

夜眠れずに、布団でゴロゴロして1時間以上過ごす

→ その結果、脳は「布団=起きている場所」と覚えてしまうのです。

すると次の日、

「さあ寝よう」とベッドに入っても…
脳が「ここは目を覚ましている場所だよ」と反応してしまう。

結果的に、寝つきにくくなってしまいます。これは、大人にも子どもにも起こる現象です。

 

❸ 夜の「読み聞かせ」の注意点

ここで、子育て中の皆さんにお伝えしたいのが2つの注意点。

まず1つ目が 「絵本の読み聞かせは布団の中でやらない」ことです。絵本タイムは最高の親子時間ですが、布団の中で読むと…

脳が「布団=お話を楽しむ場所」と覚えてしまう。つまり、寝床が“覚醒の場”として認識されてしまう可能性があるんですね。

■おすすめの流れ:

  • リビングやソファで絵本を読む
  • 「そろそろ眠くなってきたね」と声かけ
  • 一緒に寝室へ移動して、布団に入る

こうすることで、「寝室=眠る場所」というイメージが、子どもの脳にしっかり刻まれていきます。

 

❹ 寝つけないときの正しい対応とは?

次に2つ目のポイント。

それが 「眠れないまま布団にとどまらない」 ということです。

人間の脳には、
「15分以上眠れないと、その後1時間は眠れなくなる」

という性質があります。

「眠れないけど、そのうち寝るでしょ」と布団に居続けると
→ 逆に脳が“起きている方向”に切り替わってしまうんです。

その結果、ますます眠れなくなるという悪循環になってしまうんですね。

 

■生理学的に正しい対応:

  • 10〜15分寝つけなければ、思い切って布団を出る
  • リビングで静かに絵本を読んだり、優しくお話したりする
  • 「眠そうになってきたな」と感じたら、再度布団へ戻る

こうすることで、

  • 「寝室=眠る場所」
  • 「寝られないときは一度リセット」

という正しい脳のパターンが育っていきます。

 

【まとめ】

最初は親も大変です。夜中にベッドを出るのは正直しんどいですよね。

でも、脳のパターンが整えば、子ども自身の眠りの力が育っていくようになります。

  • 「眠くなったらベッドに入る」
  • 「ベッドに入ったらすぐ眠る」

この一連の行動が、“自然とできるようになる”脳の仕組みを、親が最初にサポートしてあげることが大切です。

できる限りできる範囲で、ぜひ実践してみてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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