今日と皆さん考えていきたいテーマはこちらです!
『モンテッソーリ教育や園では協調性が育まない?
考えてみると、中々センシティブなテーマですね。
これは、私が運営する『TERU先生の動画教室』で、メンバーの親御さんからいただいたご相談をきっかけに書こうと思ったテーマなのですが、
現在、オンラインでおうちモンテを習っています。しかしながら、共働きであるためにお家モンテに限界を感じ、今後はモンテッソーリの幼稚園も視野に入れています。
以前、ちまたでは、モンテ幼稚園は協力性が身に付かず、卒園後小学校で適応できないリスクがあるという話もあり、戻ってマイナスに働くのではとも考えています。TERU先生のお考えをお聞かせいただくことは可能でございます。
これは気になる良い質問ですよね。 結論としては、私の経験上
『協調性を発揮できる子もいそうじゃない子もいるよね』
と言いなさいようがないのですが、それなら答えられないので、私なりに話してみてもいいと思います!
この内容を動画(YouTube)で見たい方はこちら
モンテッソーリ教育や園では協調性が育まない?/子育て勉強会TERUchより【目次】
- モンテッソーリ教育は協調性が身につき短い環境なのか?
- 安心の協調性の育みは園ではなく全体で考える
- 小学校以降の集団の場で苦労しないために大切なもう1つ
- 1 盲信することに注意が必要
- 【まとめ】園は「環境の一部」と
モンテッソーリ教育は協調性が身につき短い環境なのか?
まず1つ大事だと思っているのが、この問いは『モンテッソーリ教育全体の大きなという視点では考えない方がいい』と私は考えています。
確かに、モンテッソーリ教育の考え方は『個人の自主性を尊重する』ことを大事にしているので、比較的近隣性や規律ある行動を経験する機会は少ない傾向があると思います。
ただ、現状はあれど、現状として『モンテの園によって方針の度合いが違う』ということだと思います。
私たちの気づきにも数名モンテ教師の先生がいますが、お話をうたびに、園ごとに良い意味で主体性があり、それぞれの園でモンテの環境設定を考えているんだと感じます。
なぜ、全体でどうなのか?という視点より『その園はどんな環境設定を心がけているのか?』が大事だと思います。
考えると、できることはシンプルで『どんな経験をさせることを大事にしているのか? 先生の話を聞く』『実際に園の様子を見る』ということです。
- 他の人の意見をどのように作っているのか?
- 友達と遊んで時間を作っているのか?
- 先生がどの程度協力性を重んじるか?
不安に思っていることを素直に伝えつつ、ここら辺のことをストレートに聞いてみて、決めても良いのでは?
ああ、皆さんがその雰囲気に合わない?という問題ももちろんありますから、園の見学に皆さんを連れて行っているのも良いですね!
安心の協調性の育みは園ではなく全体で考える
では、もう少し深ぼっていきたいのですが【協力性】これはどうやって育っていきますか? というと気質×環境(経験)であると言えます。
いくらと周囲で共同作業する経験が多い環境でも気質的に協力的な行動が得意ではない子もいます。
その上で、モンテ園に通うことによって協力性が育まれない可能性が心配であれば、園での環境とご家庭での環境全体でバランスを取ろうと思います。
当然のことですが、経験というものは園だけではするものではありません。子どもが触れる環境全体が経験です。
- 選んだモンテ園=かなり個人の活動を中心とした環境であれば
- 家や習い事や地域の活動=友達と遊ぶ機会や会話と接触の機会をたくさん作る
ということで問題なく皆さんは協力性のある経験ができると思います。
モンテの考え方が良い!と感じていれば、ぜひそれは大切にしつつ、園や家庭含め全体でどう偏りすぎない環境を作ってこうか?
小学校以降の集団の場で苦労しないために大切なもう1つ
ここまで、協調重点を当ててお話ししてきましたが、もう1重要な視点があると考えているのでお話しさせて下さい。
モンテ園から学校教育に上がったご家庭から注目されることとして『中々集団学習に馴染めない』という声が聞こえてきます。
その理由はもちろん1決めることはできませんが、まずはここまで話した、周辺と協力して動いた経験があります。これも1つの要素として影響している可能性はあります。
そして、もう一つ重要な視点として『自分主導で進む環境に慣れている可能性』が挙げられると思います。
モンテでは基本的に、子どもが自分でやっているものを子ども自身が止まるまで止めないということが多いです。
しかし、学校教育であれば先生の指示に従って自分側を自制してやってはいけないシーンも多い現実ですよね。
そのようにモンテでは「子どもが自分でいるものを子ども自身が止まるまで止めない」というスタンスを大切にしているからこそ、通わせたいモンテ園でその点はどんな環境を作っていることが多いのか?
例、お出かけ前に子どもが「まだおもちゃで遊びたい!」とか家族の動きを優先するとか、食事の時間になっても「まだ遊びたい!」とか家族で一緒に食べることを優先させるなどしながら、周りのために我慢しながら動く経験をさせてあげる。
そしてもちろん折り合いをつけられたら「ありがとう!一緒にご飯が食べられて嬉しいよ」などと感謝を伝えてね。
1 盲信することに注意が必要
ここまでいろいろと話してきましたが、私はモンテの考え方は大好きです。モンテ教師ではありませんが、モンテの考え方で子どもたちと触れる場面もあります。
ただ、どれだけ良い教育思想であっても、1点だけ盲信する怖いさを私は感じています。
どの教育法も、土台として『子どもによって合わないがある』ということと、さらに『どの教育法もある程度の偏りがある』これも真実だと思います。
当然のことですが、何の特色もない教育手法は注目されることはありません。 教育手法のほとんどは、注目のビジネスと紐づいています。
だから、選んだ幼稚園や保育園が大切にしている教育手法があるのであれば、それなりに共感した『環境の1つの部分を担ってくれているもの』くらいに捉えて、ご家庭ではもっと全体を俯瞰して考えて必要なことを考えてみる。
【まとめ】園は「環境の一部」と
- モンテッソーリと連携性:モンテッソーリ教育全体で判断せず、「その園がどういう環境設定をしているか」を確認することが大事です。
- 全体でバランスをとる:園が個人の活動中心なら、家庭や習い事で「他者と関わる機会」を作り、子どもの経験のバランスを取る。
- 集団生活への適応:モンテ園は自主性を重んじ、家庭では別に「家族の予定を優先する」など、自分の思い通りにならない経験もさせてあげる。
- 盲信しない:とにかく素晴らしい教育法も、一つの特色(偏り)を持っている。 園は「環境の一部」と捉え、足りない部分は家庭で補うという視点を持つ。
いえ、このバランスや選択に正解はないんですけどね。笑だから難しいんですよね。でも、正解なんてあるわけないので、自分のご家庭なりの『偏りすぎない』を意識すれば大丈夫かなと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
幼児教育講師TERUでした。