子どもの将来。結局、親の年収で決まる?【研究からわかった事実】

子どもの将来。結局、親の年収で決まる?【研究からわかった事実】

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今回は、子育てに関わる方なら一度は聞いたことがあるかもしれない、世界的にすごく有名な子どもの心理学実験について、お話ししたいなと思います😊

それが『マシュマロ実験』です。

聞いたことある方も多いと思うんですが、

『この実験の結果は、近年の研究で覆されている』

ということを、ご存知でしょうか?

しかも、覆されただけじゃなくて、最新の研究を見ていくと、

『じゃあ、子どもの将来を本当に左右するのは何なのか?』

という、子育てにおいて本当に大事な本質が見えてくるんですよね。

今日はそこまでお話ししていきたいので、よかったら最後までご覧いただけると嬉しいです!

SECTION 1

マシュマロ実験とは

念のため、マシュマロ実験について簡単にご紹介しますね。

これは、1970年にスタンフォード大学のウォルター・ミシェル教授が行った、世界的に有名な実験です。

実験の内容は、

『4歳の子ども186人を対象に、1人ずつ部屋に入れて、目の前にマシュマロを1つ置く。そして「私が部屋から出ている15分の間、マシュマロを食べずに我慢できたら、もう1つマシュマロをあげる」と伝えて、実験者が部屋を出る』

というものです。

結果は、

3分の2の子は我慢できずに食べてしまった
3分の1の子だけが15分我慢して、マシュマロを2つ手に入れた

というもので、

そして、

ミシェル教授は、この実験に参加した子どもたちを、その後何十年にもわたって追跡調査したんですよね。

すると、

『マシュマロを我慢できた子どもの方が、その後の人生において、学業成績が良く、SATスコアと呼ばれるアメリカの大学進学適性試験のスコアも高く、社会的にも経済的にも成功している傾向があった』

という結果が出たんです。

そこから、

『幼少期の自制心が、子どもの将来を決める』

という結論が広まり、世界中で子育てのゴールデンルールのように語り継がれるようになったんですよね。

SECTION 2

最新研究でわかった事実

ですが、このマシュマロ実験の結論は、近年、覆されています。

2018年に、ニューヨーク大学のタイラー・ワッツ教授らが、

『同じマシュマロ実験を、被験者900人以上のもっと大規模で、しかも様々な経済階層の子どもたちを対象に再現実験した』

んですよね。

すると、結果は元の実験とまったく違うものになったんです。

何がわかったか、それは、

『マシュマロを我慢できるかどうかは、子どもの自制心よりも、その子どもが置かれている社会的・経済的環境の方が、はるかに強く影響している』

ということです。

つまり、

『マシュマロを我慢できた子は、自制心があったから我慢できたわけじゃない。家庭環境に恵まれていたから、待てた』

ということなんです。

残酷な結果ですよね。。

SECTION 3

この結論で終えると、浅すぎる。

ここまで聞くと、

「じゃあ結局、子どもの将来は親の年収で決まるってこと?」

「お金がない家庭は、もう子どもの将来は諦めるしかないの?」

と思う方もいると思いますが、

ここからが今日、僕が一番お伝えしたい話です。

『この再現実験で示されたのは、本当に「年収そのもの」が原因なのか?』

ここをもう一歩、深掘りしていきたいんですよね。

SECTION 4

年収じゃなく、子どもが感じている本質とは?

研究者たちが、ワッツ教授の実験結果をさらに分析した結果、こんなことが分かっています。

『貧しい家庭の子は、日々の生活で「目の前の食べ物がいつ無くなるか分からない」「約束されたものが本当にもらえるか分からない」という経験を多くしている』

『だから「待ったら2つもらえる」と言われても、その約束を信じる根拠が無くて、目の前の1つを食べてしまう』

つまり、子どもが我慢できなかった本当の理由は、

『自制心が無いから』でも、『お金が無いから』でもなくて、

『環境に対する信頼感が育っていなかったから』

なんですよね。

『待ったら、ちゃんと報われる』

『約束は守られる』

『この世界は予測可能で、安心できる』

そう信じられる環境で育っているかどうか。

これが、子どもがマシュマロを待てるかどうかを決めていた、本当の要因だった可能性が高い、ということなんです。

SECTION 5

これを実験で示した研究がある

これ、考察として言われているだけじゃなくて、実験でも示されているんですよね。

大規模な実験ではないのですが、

2013年に、ロチェスター大学のセレステ・キッド博士という研究者が、こんな実験を行いました。

平均5歳くらいの子どもたちにマシュマロ実験をする前に、ある事前体験をしてもらったんです。

それが、

『子どもたちに中古のクレヨンを渡して、「これを使うか、新品のお絵かきセットを取ってくるから待ってて」と伝えて、実験者が部屋を出る』

というもの。

そして、子どもたちを2つのグループに分けます。

信頼できる大人グループ:実際に新品のお絵かきセットを持ってくる
信頼できない大人グループ:「間違えちゃった、他に無かった」と言って、約束を守らない

つまり、

①のグループの子は『この大人は約束を守る、信頼できる人だ』という経験をする

②のグループの子は『この大人は約束を守らない、信頼できない人だ』という経験をする

そしてその後、両方のグループに同じマシュマロ実験を行ったんです。

すると、結果は明確に分かれました。

『信頼できる大人を経験した子どもたちの方が、信頼できない大人を経験した子どもたちよりも、マシュマロを我慢できる時間が、はるかに長かった』

んですよね。

つまり、

『子どもが待てるかどうかは、目の前の大人を信頼できるかどうかで決まる』

という可能性を後押しする結果が出たわけです。

SECTION 6

つまり、本質は・・・

ここまでをまとめると、

子どもがマシュマロを待てるかどうか、言い換えると将来的に物事を粘り強く達成できる人になるかどうかを決めるのは、

『親の年収』そのものではなくて、

『家庭の中で、子どもが「この世界は信頼できる、約束は守られる、待ったら報われる」と感じられているかどうか』

の方が大きな影響を受ける可能性があるということで、

お金が無くても、家庭の中で『信頼できる関係』が築けていれば、子どもの中に「待つ力」「粘り強さ」は育っていく、と考えられるわけです。

逆に、お金があっても、親が約束を守らなかったり、言うことがコロコロ変わったり、家庭の中で予測可能性が低い経験が多いと、子どもは『待っても報われない』と学習してしまう可能性がある。

ここが、本当に大事なポイントだなと思っています。

SECTION 7

じゃあ、家庭で何ができるのか?

最後に、家庭でできることを、どれも本当に当たり前と感じることかもしれませんが、大事なのでまとめてみます。

①小さな約束を、ちゃんと守る

『あとでお絵かき一緒にやろうね』

『明日、公園行こうね』

『今日のおやつは◯◯にしようね』

こういう小さな約束を、ちゃんと守る。

忙しい毎日の中で、つい『あとで』が『また今度ね』になって、結局やらないまま、ということ、結構あると思います。

そんな小さな約束でも大切にしていくことで、『親の言うことは、信じても大丈夫』と学習していくことができます!

②守れない時は、ちゃんと謝って、理由を伝える

もちろん、約束したことを全部守れるとは限りません。

そんな時は、

『ごめんね、今日はママお仕事忙しくなってしまって、公園に行けなくなっちゃった。明日は行くからね!ごめんね』

と、ちゃんと言葉で謝って、理由を伝える。

こんな些細な関わりを通じて、子どもは『守れない時もあるけど、ちゃんと向き合ってくれる人だ』と感じられる。

③親自身が、予測可能な存在でいる

親の機嫌で対応がコロコロ変わると、子どもは『次に何が起こるか分からない』状態になりがちです。

機嫌のいい時は怒らないけど、機嫌が悪いと同じことで怒鳴る、みたいなことが続くと、子どもは『何をすれば安全で、何をすれば怒られるか』が分からなくなって、安心して動けなくなる。

完璧に自分の機嫌をコントロールするのは無理ですけど、できる範囲で『一貫した対応』を心がけるだけでも、子どもの中の安心感は変わってくるんですよね。

僕も時折、余裕がない中で、パッと出てしまう言葉に後悔してしまうことがあるので、自戒です😅

SECTION 8

まとめ

ということで、今回は、有名なマシュマロ実験の話から始めて、最新の研究まで紹介してきました。

『子どもの将来を決めるのは、自制心』でも、『親の年収』でもなく、

『親が約束を守り、予測可能で、信頼できる存在であること』

これは本当に、子育ての本質だよなぁと思ったので皆さんと大切にしていけるとうれしいなと思います!

できる限りできる範囲でいきましょうね😊

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