「夫や祖父母と子育ての方針が全然合いません。すぐに大きな声で怒るので、子どもの精神に悪影響がないか不安です…」
このようなお悩み、本当によくご相談させていただきます。
今日は、そんな不安を抱えている方に絶対に知っておいてほしい、一つの事実についてお話しさせてください。
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【絶対やめて】子どものしつけ。重要な事実と親の関わり方/子育て勉強会TERUchより【目次】
- 敵の心を支える「たった一つの条件」
- 40年間の追跡調査が明かした事実(カウアイ島の研究)
- この研究から私たちが学ぶべきこと
- 安心と信頼関係を築く当然の方法は?
- 【まとめ】完璧な環境より、たった一人の「心の支え」
敵の心を支える「たった一つの条件」
結論から言います。
来年のメンタルは、『しっかりとした信頼関係を大事に大人が、一人でもいるかどうか』に大きく影響を受けます。
これは映画のいろいろな研究でわかってきていることであり、子育てをする親にとって、非常に心強い報告だと私は思っています。
40年間の追跡調査が明かした事実(カウアイ島の研究)
この結論を裏付けして、非常に有名で大規模な研究があります。発達心理学者のエミー・ワーナー博士による「カウアイ島の縦断研究」です。
研究チームは、1955年にハワイのカウアイ島で生まれた約700人の子ども全員を、40歳になるまで追跡調査しました。
その中には、貧困、両親の不和、親の精神的な問題など、深刻なリスク軽減に囲まれて育った子どもたちが約200人いました。
専門家の多くは、彼らが、社会に適応できなくなると予測しました。
しかし結果は、その予測を当てます。ハイリスク群の子どものうち、約3分の1は、深刻な問題を提起し、思いやりがあって有能で、自信に溢れた安定した大人になって成長しているのです。
ワーナー博士が、この逆境を乗り越えた子どもたちに共通する課題を分析したところ、最大の限界が発見されました。
それが、「幼少期に、無条件の愛情を注いでくれる大人が、最低限一人いた」ということでした。
そして、さらに重要なのは、その「たった一人の大人」は、ちょっと母親や父親ではなかったという点です。母や兄弟姉妹、時には近所の人や学校の先生が、その子にとっての「心の支え」となっていたのです。
この研究から私たちが学ぶべきこと
このカウアイ島の研究が私たちに教えてくれるのは、シンプルに『完璧な子育て環境など存在しないし、それを目指す必要はない』ということです。
ところで、自分と子育て方針があまりにも違う家族の対応を見るのは心が大きく揺さぶられることであり、心配の大きな種だと思います。
私たちは、自分が影響できないことについて考えすぎても疲労するだけで、自分が影響できることに集中することが唯一良い未来に定める方法です。
安心と信頼関係を築く当然の方法は?
では、「親子の良い関係性を築くためにはどうしたらいいのか?」という点ですが、最も効果的と言われているのが「応答的な関わり」です。
これについて話すと長くなるので、詳しくは解説動画『【たった1つ】幼児期の子どもが最も成長する親の関わり方』をご覧ください。概要欄にリンクを貼っておきます。
【まとめ】完璧な環境より、たった一人の「心の支え」
今回は、家庭内での子育て方針の違いに悩む方へ、一つの心強い研究結果をご紹介しました。
- 不安の心の安定は、完璧な環境ではなく「信頼できる大人が一人でもいるか」が鍵。
- ハワイ・カウアイ島での40年間の追跡調査では、境で育っても「たった逆一人の心の支え」があった子どもは、問題なく成長した。
- 変えられない他者に悩むより、自分がコントロールできる「我が子と洞察する関係づくり」に集中することが大切です。
- その最も効果的な方法が「応答的な関わり」である。
あなたの存在が、お子様にとって、かけがえのない「心の支え」です。自信を持って、お子様と選んでくださいね。応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
幼児教育講師TERUでした。