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子どもが「嫌なことがあるとすぐに手が出てしまう」「叩いてしまう」「お友達の物を力ずくで取ってしまう」そのようなお悩み、本当によく聞きます。
親としてはその都度「叩いたらダメ!」「やめなさい!」と注意するけど、何度言っても繰り返してしまう。むしろエスカレートしていく。
そんな、いわゆる周りに手を出してしまうという子どもの行動について、最近色々な研究や事例を見ていて、皆さんにこれは伝えたいなと思った内容があったので、今回シェアさせてください!
そもそも、なぜ手が出てしまうのか
まず、ご家庭でできる関わり方の話をする前に、「そもそもなぜ子どもは手が出てしまうのか」というところを、少しだけお話しさせてください。
発達支援の現場で言われているんですけど、子どもの他害、いわゆる叩いたり、噛んだり、蹴ったりには、大きく2つの背景があると言われます。
そしてもう1つが、これが今回の動画で本当に大事な部分なんですけど、
これって、視点を変えると、
とも言えるんですよね。
だから、大人がやるべきは、「手を出さないように止める」ことじゃなくて、「言葉を育ててあげる」こと。
もちろん、全員がこのアプローチで解決するわけではないですが、手を出してしまう1つの原因へのアプローチとしては、有効だと現場でも感じます!
ではここからは、「言葉のスキル」を、ご家庭で育てていく実践方法を4つご紹介していきますね!
実践①行動の代替案+セリフをセットで教える
まず、これが本当に基本中の基本であり、土台になる関わり方です。
簡単に言うと、
ということですね!
これ、聞けばそうだよねと思うことかもしれませんが、意外と抜けがちじゃないでしょうか?
やっぱり、「やめようね!」だけでは、子どもは次どうしたらいいかを学べませんよね。
まずは日々の中でこれを、コツコツ地道に伝えていく。これが第一歩です。
例えば、
お友達が自分のおもちゃを取ろうとして、つい手が出てしまう子。
もちろんその瞬間には「ダメ!」と言ってしまうかもしれませんが、その後に、
そんな感じで、言葉はなんでもOKですが、その場面で使っていきたい言葉を渡してあげるわけですね!
他にも、朝食で嫌いなものが出てママをつねっちゃう子だったら、
「嫌だったら、"これ食べたくない"って言葉で言うんだよ」
いつもと違うルートで電車に乗ったらママを蹴っちゃう子だったら、
「いつもと違ってびっくりしたんだね。"今日はバスがよかった"って言えば大丈夫だよ」
こんな感じで、「言うべきセリフ」を、その場で具体的に教えていってあげてくださいね😊
そして、子どもが少しでも口で言えた時には「ちゃんと言葉で言えたね!」と、ぜひ伝えてあげると、次また言葉で伝えよう!という動機づけになりますね!
まぁとはいえ、忙しい日々の中でこれを意識し続けるのは難しいとは思いますから、できる限りできる範囲でやっていきましょう!
実践②自宅でロールプレイ練習をする
そして、ここからは「時間や余裕があれば」という取り組みになるんですけど、もう一歩踏み込んだ実践として、
というのもオススメですね!
こういった、集団の中で、相手の子もいて、感情が昂ってしまう場面で言葉で伝えるって、いきなり園や学校でやるのは難しいんですよね。
だから、まずは家庭という安全な場所で、親子で練習するというのも、1つのいいサポートだと思っています。
ロールプレイといっても、親子でごっこ遊びのようにやるのは大変だと思いますから、まずは
「もし○○されたらどう言う?」と質問ゲームみたいに練習するのがシンプルかなと思います!
そして、答えられたら、「じゃあ一回やってみようか!」と1回だけ親子でロールプレイをしてみる。
そんなくらいでOKかなと思います!
ちなみに、ちょっと話がズレるかもですが、この質問ゲームを取り組んでいたあるご家庭が、親子で『言葉のメニュー表』を作った!と報告をくれたことがあります。
色んな場面で使っていきたい言葉を一緒に考えて表にして、それを壁に貼っておいたそうなんですが、例えば、
これを、時折親子で一緒に確認し合っていったことで、だんだん手じゃなく口で自分の思いを伝えるようになっていきました。
もちろん、これは1つの事例ですし、合う合わないはあると思うんですけど、視覚的な支援が役立つお子さんには、試してみてもいいかもしれませんね!
実践③親の「先回り共感代弁」を、ちょっとやめてみる
そしてもう1つ、これは聞くと「あ、確かに自分やってるかも」と思う実践かもしれないのですが、
これは、子どもが言葉で自分の気持ちや思っていることを表現するスキルを育てていく上でものすごく大事なんですよね。
例えば、お子さんが冷蔵庫の前で立ち止まっているとします。
そんなとき僕たち親はつい「喉乾いたの?お茶飲む?」って先回りで聞いちゃうじゃないですか?僕もしょっちゅう言ってます。笑
でも、この関わり方をしていると、子ども側では次のことが起こってるんです。
つまり、僕たち親の善意の先回りが、子どもの言語化スキルを育むという面では、勿体無い関わりになっているかもということですね。
自戒です。笑
ではそんな場面では何をすればいいのか?
シンプルです。
「どうしたの?」
「何がしたいの?」
と聞くだけですね。
もちろんまだそもそも2〜3歳くらいでは難しいこともあるかもしれませんが、言葉でのコミュニケーションができるようになってきたら、先回りせずに、聞いてあげる。
僕も改めて、先回りして察して言葉をかけるのを我慢したいなと思います!
実践④「文句OKタイム」を作る
ここまでの①②③をコツコツ続けていくと、アプローチが合っている子であれば、少しずつ「手」じゃなく「口」で伝えることが増えてきます。
ただ、僕の経験上、こうやって言葉で自分のありのままの思いを伝えるということができるようになってくると、今度は『文句がやたら多くなってきた』という子が一定いるんですよね。
口で伝えるということが自分のものになってきたが故に、いろんな場面でもありのまま思ったことを言い出すというフェーズですね。
それが大人からすると「なんか文句が多い」という状況に見えるわけです。
この状況で、これも別のご家庭ですが、やったある取り組みが面白かったのでご紹介しますね!
それが、
そのご家庭では、お子さんが何かうまくいかないとブツブツ文句を言うということに悩んでいて、
お子さんとまず「文句があまり気持ちのいいものではない」ということをじっくり話し合いながら共通認識にしていきました。
お子さんも「確かに良くない」ということは納得してくれたそうで、その上で「じゃあやめよう!」ではなくて、「でも嫌なことがあったら文句が言いたくなっちゃうよね。お母さんもそうだよ」と文句を言いたくなる気持ちに共感した上で、「じゃあ、文句を言っていい特別タイムを作ろうか?」という提案をしたそうです。
そしたらお子さんは「それ、いいかも!」と乗ってきてくれて、毎日夕飯を食べた後、二人で5分間「文句OKタイム」を作ることになったそうです!
その時間は、とにかく1日の中で起こった文句を言いたくなったことをただ言うだけ。
親御さんはアドバイスも解決をしようともせず、ただ聞くだけ。そんな時間です。
この時間を作ってからは、その他でブツブツ文句を言い続けることがスーッと減っていったそうなんですよね。本当かよ!と最初思いましたが、そのご家庭では、本当に効果があった方法だと嬉しそうに教えてくれました😊
きっとお子さん自身も納得した上で、その時間を作ったということが大きそうですよね!
そして「禁止すると増える、許可すると減る」という、人間の心理にも当てはまる方法を取ったのも上手だなと思いました!
と、いう感じで、ご家庭でできる実践として、
以上4つご紹介してみました!
どれもすぐに結果が出るものではないですし、根気がいる関わりかもしれませんが、どれか一つでも参考になるものがあれば嬉しいなと思います!