「うちの子、1人で遊んでいなくて、すぐに『ママ!』と声をかけてきます。何か私に原因があるのでお願いします?」
これは本当によくご相談させていただきます。これに関しては、『3つの余白』を意識することが大事だと言われるので、1つずつご紹介しますね!
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親が介入しなくても一人で遊べる子になるためにできること / 子育て勉強会TERUchより【目次】
- 大前提
- 余白①「時間の余白」の確保を意識する
- 余白②「空間の余白」の確保に意識を向ける
- 余白③「精神と思考の余白」の確保に意識を向ける
- 【まとめ】「3つの余白」で子どもの一人遊びを育む
大前提
まずは大前提として先に伝えたいのは、子どもが1人で遊べない理由は気質的な配慮や環境の考慮を含めて本当に様々な原因が考慮されています。
だから、このようなお悩みを抱えている親御さんは「私に原因があるんだ!」と思いすぎないで欲しいなと思っています。
その前提の上で「1人で遊べるようになるためのサポートとして、まずはここを大切にしてると効果があるかもしれません」ということについて、ここからお話ししていきますね!
余白①「時間の余白」の確保を意識する
時間の余裕があるのは、当然、スケジュールをパツパツにせずに、何も時間を確保してあげようということですね。
心がある子は何か周りからの悩みがなくても、自分から遊びを見つけたり時間をかけて使いやすい、結果として一人でも遊べるということですね。
さて、一人で遊べない=好奇心が無い。 そんなことではないですね? 好奇心はありますが、何か気になったらすぐに「これなに?」と聞いて来た結果、一人で遊べないように見えてしまう子もいますからね。
十分、一人で遊び続けるとき、好奇心はその助けをしてくれるということです。
今度、その好奇心ってどう育つの?
とはいえ、これも色々な要素が絡みます。しかし、その1つ大きいのが『時間の余裕』です。
様々な脳科学心理学や学問研究により、人は目的の無い時間の余白がある中で、興味深く生きていくことが示唆されていて、途中には時間の余白もあまりにも少ないと、好奇心旺盛になりにくい環境となり、その結果、一人で遊びを選んでいけないという原因の1になる可能性があるということです。
今度、余白ってどれくらいあればいいの?
これも厳密には難しいですが、1つの参考として、米国小児科学会が推奨する遊び時間のガイドラインには、学齢期(6〜12歳)の子どもは、学校や習い事などの構造化された活動とは別に、せめて毎日1時間以上の非構造化された自由な遊び時間を確保することが忘れて読んでいて、ほぼこれぐらいの時間は確保してるのが良いかと思いますね。
これが1つの時間の余白です。
余白②「空間の余白」の確保に意識を向ける
空間の余白があるのは、危険が心配のない環境づくりのことだと思います。
それで、まずはお子さんの年齢に合わせて、もしかしたら危険なものは手に取れる場所に置けないとか、あるいは、ここは自由にしてOKという場所を逆に確保するとか、さらには、危ないものでもちゃんと使い方とかその危険性を教えたりして、親が声をかけずに見守り、その子にとって家の空間が余裕になるサポートをしていけると良いですね!
余白③「精神と思考の余白」の確保に意識を向ける
これは空間の余白と似ていますが、子どもが何かに集中しているときは「それはそうじゃないよ!もっとちょっとほうがうまくできるよ!」などと声をかけることが多ければ、精神的な余白が生まれにくいものです。
1日の中で、時間の余白を作ったのであれば、その時間は求められなければ手出し口出しをあまりしない。 そして、求められたその都度、そのアンサーを渡すのではなく、考えて助けてもらえると良いですね!
例:みんなが「やらない〜!つまんないー!」と求めてきた時、
「それでは遊んでいるのでよろしく?これ楽しいよ!」 などという意味で答えを渡してしまうのではなく、「っかそ無理だったね。楽しいだねえお母さんも気づかないなぁ」 くらいにさらっと返して、自分で考えて余白を渡したりとか、
あるいは、「前やって楽しかった遊びは何かある?」と切り口を渡してくれたり、
あはは、遊びを一緒にネットや本で調べて、自分で遊びの選択肢を広げて助けて、そんな対応で今後の遊びを探すボールを子どもに持たせられるとより良いと思います!
ただ、このことにかなり大変なので、余裕がある場合は、できる限りでやってくれれば十分だと思います😌
【まとめ】「3つの余白」で子どもの一人遊びを育む
今回は、子どもが一人で遊べるようになるためのサポートとして「3つの余白」をご紹介しました。
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時間の余白:スケジュールを詰め込みすぎず、自分で「何か」を見つけるために自由な時間を作ります。
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空間の余白:「危ない!」と声をかける必要がない安全な環境を整え、子どもが安心して歩けるようにする。
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精神と思考の余白:手出し口出しをしたり、すぐに答えや遊びを考えるのではなく、子どもが自分の機会(ボール)を渡して考える。
これですぐに変わるわけではないんですが、この余白作りは、かなり子どもの成長の本質サポートでもあるので、少しでもご参考になれば嬉しいなと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
幼児教育講師TERUでした。