子どもを成長させる子育て

ベストな親の子育てスタイルとは

家庭教育アドバイザーのTERUです。いつもご覧頂きありがとうございます。今回は『ベストな親の子育てスタイル』についてお話ししていきたいと思います。

近年の研究で、子どもが最も成長して子どもが最も成功しやすい。そして子どもが最も幸福になりやすい子育てのスタイルがわかってきています。子どもを成長させる子育てを実践して頂くためには、欠かせないテーマですので、心を込めてお話しさせて頂きます。

今回の内容はすべて私のYouTubeチャンネルでも紹介しています。 「文章を読むのが苦手」「動画のほうが頭に入る」という方は、ぜひこちらの動画からご覧ください!「1歳〜12歳 ベストな親の子育てスタイルとは

ベストな親の子育てスタイルとは


アメリカの発達心理学者のバウムリンド博士が、子育てのスタイルを3つに分けた研究を行いました。
そしてその後、スタンフォード大学の研究により、さらにもう一つの子育てスタイルが追加されて、今は大きく分けると4つのスタイルに分類されるのが主流です。

今回は、それぞれのスタイルの特徴を説明しながら

  • どのスタイルがベストなのか
  • 自分の子育てのスタイルはどれかを見分ける基準
  • 理想の子育てスタイルになるためにはどのようなことが大切になってくるのかをお伝えしていきたいと思います。

ではまず、4つのスタイルを分ける時に基準となる2つの指標についてお話しします。

子育てのスタイルを分ける2つの指標

①応答性(反応度)

応答性とは、親と子どものコミュニケーションから成り立つもので、子どもの意見を聞いて、感情を受け入れながら個性や能力を育てようとする子育ての態度のことを言います。
簡単に言うと、親が子どもをどの程度支援して、あたたかく接して、受け入れるかということです。これは反応度と呼ばれることもあります。

②統制(支配度)

統制とは、子どもにとって良いと思える行動を決定したり、強制したりする子育ての態度のことを言います。
簡単に言うと、親が子どもの行動をどの程度コントロールしようとするかということです。これは支配度と呼ばれることもあります。

これらの2つの軸によって、次の4つのスタイルに分けられます。

①民主型②独裁型③迎合型④放任型。

この4つのどのスタイルかが子どもの将来に大きく影響を与えると言われています。

先ほどの2つの軸と合わせて説明すると、

  • 応答性も統制も高いスタイルが①の民主型
  • 応答性が低くて統制が高いのが②の独裁型
  • 応答性が高くて統制が低いのが③の迎合型
  • 応答性も統制も低いのが放任型となります。

ではここからはその4つのスタイルについて詳しく解説していきます。

4つの子育てスタイル

①民主型(毅然・信頼型)

民主型は簡単に言うと『毅然とした態度の親』と言えます。民主型は別名毅然・信頼型とも言われ、このスタイルの特徴は次の通りです。

  • 育児の方針に一貫性がある
  • 厳しさもありながら、心の底から子どものことを気にかけている
  • 子どもに対して必要な要求もするが、子どもの意見や決定を尊重する
  • 守るべきルールなどの理由までちゃんと説明する
  • 子どもに安心感を抱かせるような関わり方をする
  • 子どもの自立を促すような対応が多い

このスタイルに育てられた子どもはこのような特徴があります。

  • 幸せな気持ちを感じやすい
  • 感情のコントロールが上手で社会性が豊かに育つ
  • 前向きな自信を持てる
  • 子どもが最も前向きに育ちやすい子育てスタイル

 

②独裁型(権威型)

独裁型は簡単に言うと『とにかく子どもを思う通りにコントロールするタイプの親』と言えます。独裁型は別名権威型とも言われ、このスタイルの特徴は次の通りです。

  • 子どもの意見や決定を尊重しない
  • 親が良いと思ったことを子どもに教え込もうとする
  • 子どもが意見を言う前にまず親が話し始める
  • 頭ごなしに子どもに厳しく接する
  • その要求の理由などを伝えない
  • 従わない場合は罰を与えたがる
  • シンプルに口うるさいタイプ

このスタイルに育てられた子どもはこのような特徴があります。

  • 自尊感情が低くなる傾向がある
  • 一見良い子に見える
  • 不安を感じやすく自信がない
  • 人に積極的に関わろうとしないことが多い
  • 男の子は逆にルールを守らなくなることが多い
  • 親を恐れている場合が多い

③迎合型(寛容型)

迎合型は簡単に言うと『優しいけど何でも受け入れてしまうタイプの親』と言えます。迎合型は別名寛容型とも言われ、このスタイルの特徴は次の通りです。

  • 子どもの意見や決定を何でも受け入れる
  • 子どもに優しくするばかりで甘やかす傾向がある
  • 何でも子ども中心でやりたいことを実現させてあげようとする
  • 親として自信がない場合が多く、子育ての責任をどう果たせば良いのか悩むことがある
  • 溺愛し過ぎる
  • 子どもにやらせるべきことをやらせようとせず、社会的ルールも教えられないことが多い

このスタイルに育てられた子どもはこのような特徴があります。

  • 親への依存が長引く傾向がある
  • 自己肯定感は高く育つことが多い
  • 思いやりや謙虚さに欠けた大人になりやすい
  • 我慢強さに欠けるため、困難に合うとすぐに諦めてしまう

 

④放任型(ネグレクト型)

放任型は簡単に言うと『最低限の衣食住は提供するけど子どもに無関心の親』と言えます。放任型は別名ネグレクト型とも言われ、このスタイルの特徴は次の通りです。

  • とにかく子どもに無関心
  • 厳しくもしないし優しくもしない
  • 最低限の衣食住を提供しているだけ
  • 無視はしなくても、子どもの感情や行動に興味が少ない

このスタイルに育てられた子どもはこのような特徴があります。

  • 大人になって非社会的な考えや行動する可能性がある
  • いわゆるグレるという状態になりやすい
  • 問題行動が多くなる
  • 学校の成績なども悪い傾向がある

 

以上が4つの子育てスタイルの特徴です。

子どもが友達と遊んでいて門限を破って帰ってきた時のスタイル別の対応例


それでは次は、この4つの子育てスタイル別の親の言動を『子どもが友達と遊んでいて門限を破って帰ってきた時の対応』で見てみましょう。

①民主型

民主型の親は次のように子どもに声をかけます。

「友達の誘いを断れない気持ちは分かるわ、〇〇君の年頃には難しい問題だよね。
でも門限が5時というのは、お母さんと〇〇君が話し合って決めたことなんじゃないの?約束を破る前に連絡して相談する必要があったと思わない?」

という感じです。

門限の決定なども押し付けず、子どもと話し合って決めています。そして子どもの気持ちは受け入れながらも、ダメなことはちゃんとダメと伝え、その理由や取るべきだった対応も伝えています。

②独裁型


独裁型の親は次のように子どもに声をかけます。

「門限の5時を5分も過ぎてるよ!言い訳はいらない!夕食は無しだからね。お小遣いも1ヶ月分無し!」

このような感じで、子どもの言い分を一切聞く気もなく、親の決定を伝えています。

③迎合型

迎合型の親は次のように子どもに声をかけます。

「遅かったね。次はちゃんと時間守ってね?夕食用意してるわよ」

このような感じで、いけないことをちゃんと伝えられません。

このような対応をされると子どもはわがままになり、悪いことをした後でも

「ご飯まだ?」「お小遣いちょうだい!」

などと気にせずに自分の要求をしてくるようになります。

④放任型

放任型の親は次のように子どもに声をかけます。

「あら?出かけてたの?」

このスタイルは酷い場合、出かけていたことにも関心がありません。門限もないことも多いです。

 

ここまでご覧頂いて、もうどのスタイルが理想かはお分かりだと思います。

もちろん『民主型』です。
ここまでご紹介した、それぞれのスタイルの結果子どもがどのようになるかという傾向は、多くの研究から明らかになってきたものですが、さらにもう一つ2016年に行われた日本の研究をご紹介させて頂きます。

それは親の子育てスタイルと子どもの将来の年収の関係性についての研究です。

ここまでご紹介した4つの子育てスタイルとは若干異なる形で検証されているデータですが、

  1. 民主型のスタイルで育てられた子どもの平均年収は530万
  2. 独裁型のスタイルで育てられた子どもの平均年収は501万
  3. 迎合型のスタイルで育てられた子どもの平均年収は449万
  4. 放任型のスタイルで育てられた子どもの平均年収は360万

というように、年収においても、民主型で育てられた子どもが一番豊かになっていることがわかります。放任型とは170万もの差が出ているのは驚きですよね。

では最後に、皆さんがどのスタイルかわかるチェックを行っていきましょう。

あなたはどのスタイル?チェック

これは以前雑誌に掲載されていたものですが、とても良い内容だったのでご紹介します。

それぞれの質問に対して全く当てはまらなければ1点〜完全に当てはまる場合5点として、どちらかというと当てはまらないなら2、どちらとも言えないなら3、どちらかというと当てはまるなら4のどれかの数字を書いてみて下さい。4つのスタイルでそれぞれ質問がありますので、4つのスタイル全て回答してみて下さい。

まずは民主型の質問から順番に表示していきます。すべての質問の数字を、お手元の紙などに書いていってみて下さい。

a.厳しいときは厳しく接するが、子どもに寄り添う考えを大切にしている
b.子どもに意見を伝えるだけでなく、子どもに質問して話を聞いてあげる
c.子どもの才能はほめないが、努力したことについてはよくほめる
d.親の意見とは違っても、話し合う機会を与える
e.要望を伝えるときは、選択肢の中から選ばせるようにしている
f.親が子どもに期待することの理由を説明する

次は独裁型の質問です。
a.とにかく子どもにキレることが多い
b.子どもが悪いことをしたとき、何故それをしたのか理由を聞かずに怒鳴る
c.努力をほめることはほぼない
d.よくないことをしたら、体罰を与える(たたく)
e.親の期待に反したら、子どもを徹底的に批判する
f.子どもの言うことを、そのままオウム返しで反復しない

次は迎合型の質問です。
a.可愛い我が子のためだったら、何でもしてあげようと思う
b.子どもとのよい関係を保つためにも、怒ることはほとんどない
c.駄々をこねたり泣き出したら、子どもが言う通りにしてあげる
d.子どもが苦労しないように、ある程度準備してあげる
e.私がいなければ、この子は何もできない
f.とにかく「うちの子は天才!」とよくほめる

最後は放任型の質問です。
a.親は子どものことを何も手助けする必要はない
b.子どもをほめることはほとんどない
c.自分の考えを子どもに話すことはあまりない
d.子どもと一緒に遊ぶ時間はほぼない
e.自分のことで頭がいっぱいで、子どものことを考える余裕がない
f.そもそも子育て自体に関心がない

以上です。

ではここから、それぞれのスタイルの合計点を出して下さい。合計点が一番高いものがあなたの子育てのスタイルです。

まとめ

ではここからが本題ですが、皆さんが今どのスタイルかはさておき、私の想いとしてはぜひ皆さん民主型の子育てを心がけてほしいと思っています。もし今理想の子育てのスタイルではなくても、子育てのスタイルを民主型にシフトしていけば必ずお子様に良い影響を与えることができます。

脳は柔軟なので、どこからスタイルを変えても遅いなんてことはありません。変えていく時の指標となるのが、先ほど民主型の質問にあった、こちらの項目と最初にご紹介した民主型の特徴です。

これらのことを意識しながら言動や子どもへの関わり方を少しずつシフトしていきましょう。もちろんすでに民主型の方はそのまま継続してあげて下さい。
みんなでお子様が成長できて幸せになれる子育てを実践していきましょう。応援しています!

最後にまとめを表示させていただきます。皆さんが具体的に実践していただくために、ご活用頂けると嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!

ベストな親の
子育てスタイルとは

 

子育てのスタイルを分ける2つの指標

  1. 応答性(反応度)
    親が子どもをどの程度支援して、あたたかく接して受け入れるか
  2. 統制(支配度)
    親が子どもの行動をどの程度コントロールしようとするか

 

4つの子育てスタイル

①民主型(毅然・信頼型):毅然とした態度の親

  • 育児の方針に一貫性がある
  • 厳しさもありながら、心の底から子どものことを気にかけている
  • 子どもに対して必要な要求もするが、子どもの意見や決定を尊重する
  • 守るべきルールなどの理由までちゃんと説明する
  • 子どもに安心感を抱かせるような関わり方をする
  • 子どもの自立を促すような対応が多い

②独裁型(権威型):とにかく子どもを思う通りにコントロールするタイプの親
③迎合型(寛容型):優しいけど何でも受け入れてしまうタイプの親
④放任型(ネグレクト型):最低限の衣食住は提供するけど子どもに無関心の親

 

民主型の子育て指標

a.厳しいときは厳しく接するが、子どもに寄り添う考えを大切にしている
b.子どもに意見を伝えるだけでなく、子どもに質問して話を聞いてあげる
c.子どもの才能はほめないが、努力したことについてはよくほめる
d.親の意見とは違っても、話し合う機会を与える
e.要望を伝えるときは、選択肢の中から選ばせるようにしている

 

家庭でできる子どもを伸ばす子育て情報

私のYoutubeチャンネルでは、子育てを頑張るお父さんお母さんや子どもの教育に関わる方向けに『子どもを成長させる子育て』にフォーカスを当てて、毎週6本の動画をUPしています。興味がある方は、以下のYou Tubeチャンネルをご覧ください!

家庭教育アドバイザー/幼児教育講師
TERU
教育者として、これまで1000人以上の子どもたちと親御様と関わらせて頂きました。その経験を元に、子育て・知育・幼児教育ノウハウを子育てを頑張る皆様へお届けします!主に0歳〜12歳が専門です。
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