子育てのお悩み解決

3歳までは子どもは母親が見るべきか?

家庭教育アドバイザーのTERUです。いつもご覧頂きありがとうございます。今回は、よく巷で「3歳児神話」として噂される、「3歳までは母親が子どもを見るべきかどうか」「保育園に預けるのは良くないのか?」「ワーママだと子どもに影響があるのか?」といったことについて私の見解をお伝えできればと思っております。

前半では、科学的根拠からみる事実についてお話しして、後半ではその3歳までに本当に大切にすべきことについてご紹介していきます。

 

科学的根拠からみる事実

日本ではこの「3歳児神話」議論がかなり難航しているように感じます。そしてそれに悩まされている人も多く、働かざるを得ない状況のご家庭では劣等感を感じて、逆に働かずに子育てをしている方は「自分1人で大丈夫なのか?」と悩んでる方も多いと聞きます。この3歳児神話は本当のところはどうなのでしょうか。まずはそれを紐解くための研究をご紹介します。

ドイツで親の育休の長さが子どもに与える影響についての調査が行われました。ドイツの制度改定で、育休を半年としていたところから、1年に延長されたタイミングを利用して育休半年で育った子どもと、育休1年で育った子どもたちのその後の進路等についての追って行った結果、高校や大学の進学、就業状況や所得などの面からでもほぼ影響は見られなかったと言います。

これと同様の調査が、オーストラリアやカナダ、スウェーデン、デンマークでも行われ、同じく、育休の長さによって子どもに与える影響はほぼないという結果が報告されています。

一番大事だと言われる0歳の内の半年間の環境の違いは大きいことが予想されるので、その半年を一緒にいるか、保育園などに預けているかによって子どもの将来への差が無かったことを考えると、育児放棄のような場合を除いて、3歳までに子どもに母親がついていないことで何か問題が起きる可能性は低いことがわかります。

では反対に子どもを保育園に預けることに関する影響はどのようなものがあるでしょうか。それに関しては、子どもたちの発達の面でも、親の精神的な負担の面でも多くのプラスの効果が報告されています

子どもの影響の面からでいうと、保育園に通っていない子に比べて、2歳半の時点での言葉の発達が、偏差値レベルで6から7くらい高いという研究があります。さらに、3歳半の時点で、落ち着きがないなどの多動性や、人へ乱暴をしてしまう攻撃性の面からも、保育園に通っていることで低くなることがわかっています。母親の面から見ても、子育てに関するストレスが軽減され、夫婦関係なども安定しやすいことが報告されています。

これらのことから考えると、子どもを母親が絶対に見ないと悪影響が起こるという可能性は低く、早くから保育園に通わせることでの悪影響より、むしろ良い影響もたくさんあることがわかります。ですから働かざるを得ない状況だからと言って、子どもへの悪影響を心配する必要はないと考えて良いと思います。

そして、今回のような研究結果を考えると、逆に子どもを親が見ていることの方がマイナスに感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。私の考え方は、シンプルにご家庭の状況に合わせて無理のない保育環境を作ればOKだと思っています。つまり、親が忙しく子どもを預けないといけない状況であるのであれば、安心して預ければ良いですし、子どもを母親が見れる状況があるのであれば、一緒にいてあげれば良いということです。

では、ここからはもっと本質的な話をしたいと思います。親が働くかどうか、子どもを親が見るかどうかということよりも、子どもに本当の意味で良い影響を与えるために大切なことを3つご紹介していきます。

3歳までの本質的に大切なこと

①大切なのは子どもが多くの人と関われる環境

まず1つ目の大事なことは、子どもがどれだけの人と関われる環境を作ってあげるかどうかということです。これはいつもお話しさせて頂いていることですが、これが0歳からの、子どもにとっての良い環境を考える上での1つの本質です。つまり保育園に預けるか、親が見るかどうかということは、子どもの成長にとって本質ではなく、大切なのは子どもが多くの対人関係を経験できる環境があるかどうかということです。

子どもは多くの人が周りにいる環境に身を置くと、自然と複雑性の高い環境に身を置くことになります。周りにお友達がたくさんいれば、周りの子からおもちゃを取られてしまうこともあるでしょうし、周りのお友達の泣き声を聞くこともあるでしょう。他のお友達の動きを観察することもするでしょうし、時には叩かれてしまうこともあるかもしれません。これが複雑性です。言い換えると刺激が多いということです。

この複雑性のある環境が子どもの脳やマインドを育てていくのに大切だと言われています。つまり、保育園に預けるのであればそれは複雑性がある環境ですし、親が見るのであれば、積極的にお友達がいる環境や施設に連れていくようにすれば何も問題はないということです。この複雑性のある環境が作れれば、親が子どもを見ても見なくてもOKということです。

②子どもの成長に関係するのは保育する人の質

先ほどご紹介した研究を含め、近年の様々な研究から母親が子どもを見なくてはいけないと問題が起こることはないということが大枠でわかってきています。ですから「うちの家庭は親が子どもと接する時間が短いけど大丈夫かしら」という心配はあまり気にしなくて良いです。それよりも子どもの成長に影響を与えるのは、子どもと接する人の質です。

質という言葉はかなり雑な言葉ですが、簡単にいうと、子どもと接する人がどのような言葉を使って、どのような触れ合いをして、どのような表情でお子様と接するかということです。どのような立場の人がお子様と多く接するかの違いによって、子どもの成長への影響はありませんが、接する人の質による子どもの成長には差があることは間違いありません。これは当然と言えば当然ですよね。

保育園に預けるのであれば、保育士さんというプロの方にお任せするわけですから、基本的には安心して良いでしょうし、親が子どもを見る!ということであれば、子どもとの接し方を学んでいくことでお子様へちゃんと良い影響を与えることができるようになっていきます。

③赤ちゃんのやることを邪魔しない

これは、ご自身で赤ちゃんを見る際の注意点のようなものですが、保育園と自宅で赤ちゃんを見ることの決定的な違いは、赤ちゃんに対して大人が面倒を見てあげられる時間の長さだと思います。家では1人で1人の赤ちゃんと関わるわけですから、当然してあげられることも多くなります。

そして自宅で赤ちゃんを大切に育てようと思えば思うほど、その熱は増していきます。ですが、1つ考えて欲しいのが、赤ちゃんが成長していくために必要なのは、『何かをしてもらう経験+自らの意思で何かをする経験』であるということです。まだ生まれたばかりの赤ちゃんは難しいかもしれませんが、徐々に手を伸ばして何かをとったり、口にくわえたり、はいはいをして何かを取りに行ったりと、できることが増えていきます。

こういった自主的な行動は、保育園などのある程度集団で赤ちゃんを見ているような環境であれば、大人がそれを邪魔することは少ないです。ですが、家で一対一で赤ちゃんを見ているとどうしても何かをしてあげたくなってしまいます

例えば、赤ちゃんが積み木に向かってはいはいをして歩きだしたとしたら、親が良かれと思って「はいどうぞ」と取ってあげてしまったり、子どもが口に何かをくわえたとして、それが危険なものではないのに「ダメだよ」と取り返してしまったり、さらに子どもが何度も絵本を持ち上げては落として遊んでいるのを見て、「絵本は投げるものではないよ」と取り上げてしまったりといった、そういった手出しが多くなってしまいます。

絵本は確かに投げるものではありませんが、子どもには絵本の正しい遊び方なんてわかりませんし、子どもはその落ちる音や本の様子が楽しくて繰り返しているわけです。それを通じて、『自分の行動の結果、どうなるのか』ということを反復して学んでいるのです。なので子どもを余裕を持って見てあげられる状況であればあるほど、お子様により良い影響を与えるために、手を出さないということを強く意識していくことが大切ですね。

後半でお話ししてきた大切な3つのことをまとめると、0歳から子どもを伸ばしていくためには

  1. 色んな人と関わることのできる複雑性のある環境を作ってあげること
  2. 誰が見るにしても、その保育の質が大切だということ。
  3. ご家庭でお子様を見るのであれば、邪魔をしないことを大切にしてくこと

この3つをぜひ考えて、ご家庭の子育てのスタンスや、環境作りを考えてみて下さい。最後にまとめを表示させてもらいます。スクショをして頂いても構いません。皆さんが具体的に実践していただくためにご活用頂けると嬉しいです。最後までご覧頂きありがとうございました!

まとめ

3歳児神話へのTERU流の考え方
  • 3歳までに子どもに母親がついていないことで何か問題が起きる可能性は低い
  • 保育園に通わせることによる良い影響も大きい
    →親が忙しく子どもを預けないといけない状況であるのであれば、安心して預ければ良いし、子どもを母親が見れる状況があるのであれば、一緒にいてあげれば良い。

3歳までの本質的に大切なこと

  1. 大切なのは子どもが多くの人と関われる環境
  2. 子どもの成長に関係するのは保育する人の質
  3. 赤ちゃんのやることを邪魔しない
家庭でできる子どもを伸ばす子育て情報

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家庭教育アドバイザー/幼児教育講師
TERU
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