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勉強効率向上のために子どもに教えておくべき記憶の5つの知識

家庭教育アドバイザーのTERUです。いつもご覧頂きありがとうございます。今回は『子どもが勉強をできるようになるために、子どもに教えていきたい記憶の知識』についてご紹介したいと思います。当たり前ですけど、忘れがちなことです。ぜひご活用頂けたら嬉しいです!

今回の内容はすべて私のYouTubeチャンネルでも紹介しています。 「文章を読むのが苦手」「動画のほうが頭に入る」という方は、ぜひこちらの動画からご覧ください!「勉強効率向上のために子どもに教えておくべき記憶の5つの知識

勉強ができるために子どもに教えておくべき記憶の5つの知識

お子様には勉強ができるようになってほしい。そのように願う方は多いと思います。勉強や学力のことを話すと最近ではすぐに、学力はこれからの時代重要じゃないみたいな話になりますが、それはとりあえず置いておいて、今回は学力の基礎となる記憶力ということにフォーカスをしてお話ししていきます。

お子様の記憶力が高かったら、勉強ははかどりますし、学業だけでなくこれから子どもたちが人生を生きていく中でのあらゆる学びにも役に立つこと間違いなしですよね。それだけ記憶力が大事なのはわかっているにも関わらず、多くの大人が子どもに『記憶力を上げる方法』については教えません。

「子どもにどのように勉強を教えたら子どもの理解が早くなるだろうか」とか「どのテキストをやらせるのが効率は良いか」とか「どの塾に通わせるのが良いか」みたいなことばかり考えがちです。

さらに、学習効率を上げるためには記憶力が大事だと着目するけれども、お子様の記憶力を上げるための育脳メソッドや、記憶力が上がる遊びやゲームといった、いわゆる親が子どもに対して何をしてあげるか。ということに注目しすぎている気がします。

それらも大事なのですが、忘れてはいけないのが「そもそも記憶はどのようにされていくのか」「記憶効率が良い学習方法は何か」という基礎をちゃんと教えてあげることです。皆さんも何となく記憶の定着の仕方などはご存知だと思います。それをそのままお子様に伝えてあげればOKです。

子ども自身が効率の良い記憶の方法を知っていれば、テスト勉強について考えるときに、記憶力を最大限活かすようなスケジュールを作れるでしょうし、学校でも塾でも自宅学習でも、記憶効率が高くなる工夫をすることができます。記憶力と言うと『能力』だと考えられがちですが、記憶力は『能力』×『方法』です。

記憶効率の良い方法を選択できれば、能力として記憶力が高い人よりも効率よく学習を進めていくことだってできます。ではここからは、お子様に具体的に何を教えてあげれば良いのかということを全部で5つご紹介していきます。

①記憶の仕組み

まずは記憶の仕組みを簡単に説明していきます。記憶には大きくわけて2種類の記憶があります。1つ目が一時的に必要な情報を記憶する「短期記憶」。そして2つ目が、この短期記憶の中から、強い刺激を受けたり、重要だと脳に認識されたりした情報が長時間にわたって記憶される「長期記憶」となります。

勉強は短期記憶では意味がないことがほとんどですから、いかに長期記憶に定着させていくかということがカギとなります。では長期記憶に定着させるためにはどうすればいいか。それが『繰り返し』です。脳は繰り返して情報を使うことで、短期記憶を長期記憶に移行していくことができます。

例えば、復習とかチェックテストなどはまさにそのためです。ですが闇雲に繰り返しをすればいいわけではありません。脳にとって効率の良い繰り返しのタイミングがあります。それはものにもよりますが、一般的には

  • 記憶の作業をおこなった直後
  • 数分以内
  • 1時間〜1日以内
  • 1日後
  • 1週間後
  • 1カ月後

といったタイミングで復習などをすると、スムーズに長期記憶に定着していくと言われます。

これが記憶の仕組みです。これは親が知っていれば良いことではなく、当然子ども自身が知っておくべきことです。小学生以降は、こういった事をちゃんと教えていってあげてほしいです。

②特にその日の内にもう一度復習することが大切

これは①の補足になる情報です。人間は一度覚えた情報をどのくらいの期間でどのくらい忘れていくのでしょうか。それに関する最も有名な研究がエビングハウスの記憶実験です。

エビングハウスはドイツの心理学者ですが、彼が行った実験で、次のことがわかりました。記憶したものは20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、1日後には74%忘れ、1週間後には77%忘れ、そして1ヶ月後には79%忘れるということです。

ここで注目すべきは、20分後や1時間後、1日後にはそれぞれ忘れてしまう量が多いにも関わらず、1週間後から1ヶ月後にかけてはそこまで忘れることはないということです。つまり、一番大事なのはその日の内と、次の日に復習することであり、特にその日にもう一度復習することが大切だということです。このこともお子様に伝えておくと、効率の良い学習を考える一つの指標になっていきます!

③アウトプットすると記憶に定着しやすい

次に子どもに教えていきたいのは、アウトプットの重要性です。人間の脳には出力依存性というものがあるので、「知識をインプットしよう、記憶しよう」とするだけでは情報はなかなか入っていきません。つまり教科書を眺めたり、先生の授業をただ聞いたりするだけでは、インプットしか行われずに中々記憶に定着しづらいということです。

逆に、「情報を使おう」「表現しよう」とすれば記憶の定着はグッと高くなります。そのアウトプットの方法は、例えば

  • 学んだことを人に説明する
  • チェックテストのように覚えたことを見ないで書いてみる
  • 覚えたことをただ歩きながら喋ってみる
  • 学んだことの要点をまとめてみる

などの方法があります。

つまり記憶するためにはインプットよりアウトプットの方が圧倒的に重要であり、記憶するとは『教科書などをただ見ることではなく、頭に入ったことをアウトプットすること』だと教えていくと良いですね。

④記憶の基本

そしてさらに子どもへ記憶の仕方の基本中の基本を教えていきましょう。この記憶の仕方は当たり前だと感じる方も多いと思うのですが、子どもは何も教えないとこの方法にたどり着かなかったりしますから、ぜひ教えてあげて下さい。その方法は次の4つの手順です。

  • 見ながら言う(見ないでも言えると思えるまで)
  • 見ずに思い出す
  • 5秒程度時間を空けてから思い出す(何度か繰り返す)
  • 30秒程度時間を空けてから思い出す(何度か繰り返す)

これが全てできたら最初の記憶はOKです。もしどこかのタイミングで思い出せなかったら①に戻ります。この最初の記憶ができたら、あとは前半でお伝えした通り、1時間〜1日以内、1日後、1週間後、1カ月後に復習をすれば長期記憶として完全に定着します。これが基本中の基本です。

では具体的に手順通りにやってみます。日本のトマトの生産量ランキングを覚えましょうという問題だとします。答えは
『1位熊本県、2位北海道、3位茨城県、4位愛知県、5位千葉県』
です。この順番を覚えていきましょう。まずは見ないで言えると思えるまで繰り返して言います。「・・・・・・」そして次に見ないで思い出します。「・・・・・」そしてそれが言えたら、5秒空けます。そして再度言ってみます。「・・・・・」これを何度か繰り返します。

これが完璧に言えたら、30秒空けます。その間は次に覚えるものの確認などをしてると良いですね。そして30秒経ったらもう一度見ないで思い出してみます。これを何度か言えたら最初の記憶はOKといった感じです。これを小学校低学年で教えるのであれば、何かお子様の好きなものに置き換えて教えると良いですね。例えば人気ポケモンランキングを覚えよう!とかでも面白いですね!

この記憶法は社会や理科、漢字学習、英単語どのようなものにおいても基本になります。この方法を知らないで、小学校高学年でも、ただ教科書を眺めているだけで一向に記憶が進まないという子は結構います。ぜひ体感させながら教えてあげましょう。

更なる記憶の方法はたくさんあります。イメージと結びつける方法や数字とリンクさせる方法や場所と結びつける方法、あとは感情を動かして強い刺激を与える方法など、記憶法はたくさんありますが、親が教えるのはこの基本の覚え方で十分だと思います。ちゃんと覚えるとはどういうことかを方法と体感で教えてあげればあとは自分で考えて記憶を進めていくことができるようになります!

⑤関連した記憶の仕方

④で基本の覚え方を教えましたが、もう一つ基本となる覚え方が『関連した記憶の仕方』です。先ほどは順番が決まっていて、それをただ覚えればOKというものでしたが、今度は何かと関連して覚えないといけないものです。こちらの方が多く使うと思います。

例えば「日本の品目別の農産物産出額1位は米が新潟県、生乳は北海道、牛肉は鹿児島県、鶏肉は茨城県、トマトは熊本県」これを覚えるとします。先ほどと違って、「米の一位は?」と聞かれて「新潟県」と答えなくてはいけませんから、米と新潟県を関連して覚える必要があります。

とはいえこの覚え方は④でお伝えした記憶の仕方をそのまま活用するだけです。何度も「米・新潟県、生乳・北海道」というように繰り返して言っていき、そして答えをみないで、米という出題の部分だけを見て思い出す。それができたら時間を空けて思い出す。といった感じで教えていきましょう。この④と⑤ができれば、大体の記憶系の問題には対応できるようになります。

まとめ

今回の内容は以上です。子どもに教えるべき記憶の知識を5つお話ししていきましたが、記憶力の向上だけでなく、記憶の原理と仕方を知っておくことで子どもの学習はさらにはかどっていきます。

これは一度言ったらすぐにできるものではありません。何度か一緒に練習をしてあげて下さい。子育ては自立というのが1つのテーマだと思います。今回の記憶の仕方は、間違いなく勉強の自立に繋がる知識です。ぜひ何度も伝えてあげて下さい!最後にまとめを表示させてもらいます。皆さんが具体的に実践していただくためにご活用頂けると嬉しいです。最後までご覧頂きありがとうございました!

勉強ができるために子どもに
教えておくべき記憶の5つの知識

 

①記憶の仕組み

  • 記憶には短期記憶と長期記憶があり、勉強はいかに長期記憶に定着させていくかが鍵
  • 長期記憶に定着させるには『繰り返しが重要』
  • 脳にとって効率の良い繰り返しのタイミング
    • 1)記憶の作業をおこなった直後
    • 2)数分以内
    • 3)1時間〜1日以内
    • 4)1日後
    • 5)1週間後
    • 6)1カ月後

②特にその日の内にもう一度復習することが大切

  • 記憶したものは20分後:42%忘れ、1時間後:56%忘れ、1日後:74%忘れ、1週間後:77%忘れ、1ヶ月後:79%忘れる
  • 一番大事なのはその日の内と、次の日に復習すること

③アウトプットすると記憶に定着しやすい

  • 教科書を眺めていたり、先生の授業をただ聞いているだけでは記憶に定着しづらい
  • 『人に説明する』『見ないで書いてみる』『覚えたことをただ喋ってみる』『要点をまとめてみる』ことで記憶の定着率UP
  • 記憶するとは:教科書などをただ見ることではなく、頭に入ったことをアウトプットすること

④記憶の基本

  1. 見ながら言う(見ないでも言えると思えるまで)
  2. 見ずに思い出す
  3. 5秒程度時間を空けてから思い出す(何度か繰り返す)
  4. 30秒程度時間を空けてから思い出す(何度か繰り返す)

※どこかのタイミングで思い出せなかったら①に戻る

⑤関連した記憶の仕方

基本を応用しながら、問題を見て答えを思い出せる練習をする

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家庭教育アドバイザー/幼児教育講師
TERU
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