子育てのお悩み解決

一人っ子を育てる10の心構え『ひとりっ子だから。ということは全く気にしなくてOK!』

家庭教育アドバイザーのTERUです。いつもご覧頂きありがとうございます。今回は『一人っ子を育てる10の心構え』ということでお話ししていきたいと思います!今回のテーマは私の教育者としての経験や知識からもお話ししますが、何より私が一人っ子として育ってきているので、その体験から思うことも含めて、何か皆さんの参考になればという想いで心を込めてお話しさせて頂きます!

今回の内容はすべて私のYouTubeチャンネルでも紹介しています。 「文章を読むのが苦手」「動画のほうが頭に入る」という方は、ぜひこちらの動画からご覧ください!「一人っ子を育てる10の心構え『ひとりっ子だから。ということは全く気にしなくてOK!』

①お子様のどんな部分も「一人っ子だから」と決めつけず、これからの可能性に目を向ける

これは一人っ子の子育てをされる親御様の多くが抱える悩みだと思うのですが、例えば子どもが周りの子より人とコミュニケーションを取るのが苦手だったり、他の兄弟姉妹がいる子よりも違う部分が見えている時、それを「一人っ子だから」と考えてしまいがちです。

ですが私はこの考え方はあまりオススメしません。私は一人っ子として育ってきたので良くわかるのですが、「一人っ子だから」と言われると自分の可能性を環境が決めるという感覚になってしまうのですよね。私は「一人っ子だから」という言葉が好きではありませんでした。コミュニケーションが少し苦手だったとしても、これから上手く人とコミュニケーションを取れるようになる可能性がありますよね。

そんな中「一人っ子だからコミュニケーションは苦手よね」なんて言われてしまうと、子ども自身そう思い込んでしまいます。この思い込みが本当の子どもの可能性の芽を積んでしまうがあるので、ぜひどんな部分もその子の個性と考えて、これからの可能性に目を向けてあげて欲しいと思います!

②兄弟がいても一人っ子でもどっちもどっち

1つ目とも若干被りますが、一人っ子の子育てをされている方から多いお悩み相談が、「一人っ子は人との関わりが少なくなってしまうので不安です」とか「周りから一人っ子だと可哀想と言われて悩んでいる」とか「社交的に育たないのではないか」とかそういった不安です。

お気持ちはすごくわかるのですが、兄弟がいても一人っ子でもどっちもどっちだと思うのです。反対に兄弟姉妹の子育てをされている方からは「子どもが1人だった時よりも下の子に時間をかけてあげられていなくて、愛情不足にならないか不安」とか「下の子のお世話で上の子とのコミュニケーションが取れなくなってきている」とか色んな悩みを伺います。なので、結局はどっちもどっちですよね。

ですから何が一番大事かというと『気にしないこと』だと私は思っています。一人っ子だろうが兄弟がいようがその環境はどうしようもないことであり、家族や子どもがこれから背負っていくことですよね。ですから、それに悩んでもしょうがないと思います。大丈夫です。どっちでも子どもはちゃんと育ちます。

ですが1つだけ言えることは親が一人っ子であることにずっと不安を持っているとそれはやっぱり子どもに伝わります。その方が親子ともに精神衛生上良くないので、気にしないということは1つすごく大事なことなのではないかなと思います!

③「兄弟が欲しいなぁ」は「ゲーム欲しいなぁ」と同じ

これ、一人っ子の親を悩ませる言葉ですよね。私も言ったことがあったと思いますが、これってほとんどの場合、めちゃくちゃ本気で思っているわけじゃないんですよね。まさに“隣の芝生は青く見える”という感じでただなんとなく憧れみたいに言っているだけです。兄弟がいる苦労なんか何にも知らないでただ漠然と言っているだけなので、「ゲーム欲しいなぁ」「おもちゃ欲しいなぁ」と言っているくらいの感覚で軽く捉えて大丈夫です。気にしないでOKです!

④兄弟ではなくても、人とコミュニケーションが取れる場を作れればOK

やはり兄弟姉妹がいなくて一番気になるのは、人とのコミュニケーションの機会ですよね。これは確かに一人っ子だからといってずっと親とだけ過ごすような状況であれば、コミュニケーションの練習はできません。そして子どもの脳は複雑性のある環境だと強く育つことがわかっていますので、やはり人と関われる環境は大事です。

ですから、一人っ子であれば、積極的に他の子と関われる環境を作ってあげればOKです。幼稚園や保育園などはまさにそうでしょうし、公園に連れて行ったり、ママ友と家族で遊んだり、児童館などに行ってみたり。今はコロナもあるので少しやり辛い部分もあるかもしれませんが、環境だけ作ってあげれば子どもはちゃんとコミュニケーションを取る経験を積んでいくことができます!兄弟じゃないと何かまずいことが起きるかというと全くそんなことはないと私は思っていますから、安心してコミュニケーションの機会を作ってあげましょう!

ちなみに、気質的に友達の輪に中々入っていけない子もいます。私もその1人でした。そんな時、

ほら!せっかくだからお友達と遊んできなよ!

などと促すことは必要ありません。その子のタイミングでいつか輪に入れる時がきます。1人で遊んでいたり、遊んでいるお友達を観察しているだけだとしても、その姿を肯定してあげて、見守ってあげることで、それが安心のパワーになって、後々輪に入っていけるようになるわけです!

そして後は、これは一人っ子だから大事ということではありませんが、人がコミュニケーションを得意になっていくにはご家庭で否定されずに話を聴いてもらえた経験が大事だと言われますから、ご家庭ではなるべく子どものおかしい発言とか、ちょっと的外れな意見とかも、否定せずに聴いてあげるという関わり方はすごく大事だと思います!

⑤兄弟がいることの経験値が子育てをより良くしてくれるか?

一人っ子でよく言われるのが「一人っ子だと子育ての経験がないことが不安」ということです。これに悩まれる方も多くご相談を受けることがあるのですが、私はこれも全然気にしなくていいと思っています。もちろん不安になるお気持ちはわかります。ですが冷静に考えると、2人以上子育てをされている方も、上の子は全く経験値がない中での子育てですよね。

一人っ子と全く同じ条件です。そしてじゃあそれが下の子の子育てに活かせるかどうか。もちろん活かせることも多くあるのは事実だと思います。ですが反対に兄弟姉妹を子育てされている方はこんな葛藤もあります。

兄弟を比べてしまう
上の子はこんな子だったので、下の子は全然違って戸惑う

このようなことに深く悩まれる方も多くいらっしゃいます。そして兄弟を比べることを知らず知らずのうちにしてしまっていて、子どもが傷ついているなんてこともあります。

ですから、兄弟がいることの経験値が必ずしも活かされることばかりではないと思うんです。1人っ子でわからないことがあるのが不安であれば、先輩のママに聞いたり、ご両親に相談したり、保育園や幼稚園の先生などに相談したり、本で調べてみたり、YouTubeでも良いと思います

今は色んな方法で子育ての予習ができますから、それをして、あとは自信を持って対応する。それだけ聞いたり学んだりした上で対応がわからないことは、他のベテランママでもベストな対応は無い。ということが正直多いです。そんな時にどうするか。気にしないで自然に良くなるのを待つ。でOKです。

親だってどうしようもない時はありますし、子ども自身や子どもの身の回りで起きることを親が全部対処しないといけないのかというとそんなことは全くありません。放っておけば自然と解決することも子育ては多いので、わからないことがあればまずは調べたり聞いたりする。そしてそれでもどうしようもないことは、気にしないで放っておく。そのようなくらいの気持ちの方が、一人っ子の子育ては肩の力が抜けて良いのかなと私は思っています!

⑥過保護な親にならないために

一人っ子の子育てをしていると「過保護な親に自分はなっていないか」と、自分の子どもへの接し方に悩む方は多いです。これは私の今までの経験から断言しますが、自分が過保護じゃないか心配している方は、過保護じゃないから大丈夫です。

そもそも本当に過保護な親というのは自分が過保護かどうか心配にもなりません。私はこれまで色んなご家庭と関わらせて頂いてきましたが、「私は過保護になっていないか不安です」とご相談にくる親御様は大抵、ちゃんとお子様との距離感とか、先回りをしないように親としての行動を意識できています。

そんな経験から思うのは、一人っ子の子育てをする時の1つの心構えとして、「自分が過保護になっていないかどうか」を考える思考だけ持っていれば、それで全く問題ないということですね。その先の実際に自分が本当に過保護な対応をしていないかとか、これまで過保護な対応をしてきてしまったのではないか。などと不安に思いすぎる必要はありません。過保護にならないように自分を見る意識だけあればもうそれで十分すぎるくらいOKです!

⑦適度に我慢の機会を作ろう!

実はこれが一人っ子の場合に特に起こりやすいことなのかなと思っています。兄弟がいれば自然と何かしら我慢しないといけないことが生まれます。その経験が自制心とか我慢する力を育てていったりします

この自制心は将来の成功と大きく繋がっていることが近年の研究でもわかっていますので、ぜひ大切にしていきたいですね!そのためには、まずはご家庭の中である程度のルール付けをして、例えば、お菓子は1回の買い物で100円までとか、3時のおやつはお菓子1つまでとか、なんでも良いのですがご家庭のルールを作り、それを守る。そしてわがままを言ったりしてもNoとちゃんと伝えてあげる

これが一番シンプルですが自制心を育てるための大事な関わり方です。なんでもわがままを言えば自分の思い通りになるという価値観を持って育ってしまうと、それは自分の世界が広がっていき、人間関係も多様化してくるとかなり苦しい状況になっていきます。ですから、我慢は幼児期からしっかりと教えていきたいですね!

そして後は我慢と関係するところでいうと、譲り合いということも経験できる時に経験させていきましょう。家族で何かを一緒に食べる時に、取り分けてもらうのを子どもにやってもらったり、お友達が遊びにきたりした時に

みんなに同じだけ分けてあげてね


と託して、子どもにやってもらうことで、独り占めではなく、みんなで分け合うということを教えていくことができます!

⑧一人っ子はマイペース?

これもよく言われることですね。私の経験から言うと、マイペースは別に一人っ子だからということはありません。気質的にマイペースな子はたくさんいますから、まずは「一人っ子だからマイペースになっているのでは!」とか「マイペースにならないように気をつけなくちゃ!」と意気込みすぎないでください。むしろマイペースって長所です。良かったら以前こちらの動画でマイペースの子の子育ての仕方について動画を作っているので、お子様がマイペースであると感じている方は、ご覧いただけたらと思います!

⑨一人っ子だからといって焦って早期教育しすぎない

これは結構一人っ子の子育てで多い傾向だなと思っています。一人っ子は兄弟子育てよりも1人にかけてあげられるお金が多いのは事実だと思います。それのせいかわかりませんが、早期から習い事などと外部環境にお金をかけて色々とやらせる傾向が強いです。もちろん適度なら良いのですが、早期からそういった英才教育のようなものをやりすぎるのは、子どもの脳の発達を考えると負荷がかかりすぎることがあります。

子どもは『愛情知』と言って、まずは生まれてからたくさんの愛を受けて心を育てていきます。そして親が子どもにとっての安全基地となることで、それを通じて情感が育っていき、そしてその情感が育っていった上に知識の習得や様々な技能の習得があります。この順番を間違えて、先に知を育てよう!としすぎるのはちょっと待って欲しいなと思います。

多少の習い事をするのはいいと思いますが、幼児期から、ご家族がゆっくりできる時間もないくらい色んな習い事を掛け持ちして、そして寝る時間も不安定。「早期教育の効果が一番高いから投資しなきゃ!」とそのような状態では、私の経験では良い結果にはならないことが多いです。ですから一人っ子は特に、お金を投資するのではなく、親の時間を投資してあげて、親子の時間や、お友達と遊ぶ時間なども大切にしてあげて欲しいなと思います!

⑩子どもが求めた愛情には100%応えてOK

最後はこれです。一人っ子を子育てしていると、

自分は甘やかしているのではないか


ということが心配になることがあります。周りからも「甘やかしてない?」なんて言われると不安になるものです。ですが、私は『子どもが求めた愛情には100%応えてOK』だと思っています。100%応えないといけないわけではありませんが、応えられる時に受け入れてあげるのはとても大事なことです。

「抱っこ!」とか「ぎゅーして!」とかそんな日々のスキンシップは、子どもが求めているならどんどんやってあげて下さい。それは甘やかしではなく、愛着を形成して、親が安全基地になり、そしてもっと言えばそれらが後の万能感につながります万能感とは、「僕はなんでもできるんだ!」という心持ちですね!

ただし、なんでもわがままを受け入れるのとは違うので注意していきましょう。愛情を求めた純粋なスキンシップは受け入れるですが、「おもちゃ買って!!!」と決めたルールを守れないケースはNo。それは甘やかさないために大事なことです!

まとめ

今回の内容は以上になります!一人っ子の子育ては確かに迷うことや不安に思うことも多いかもしれません。ですが一番大事なのは『大丈夫』という心持ちです。大丈夫です。どんなことがあっても何とかなります。その時何ともならなくても時間が経てば笑い話になっています。そんな気楽な気持ちで子育てと向き合えると良いのかなと私は思っています!最後にまとめを表示させてもらいます。最後までご覧頂きありがとうございました!

一人っ子を育てる10の心構え
  1. お子様のどんな部分も「一人っ子だから」と決めつけず、これからの可能性に目を向ける
    • 「一人っ子だから」と言われると自分の可能性を環境が決める感覚になってしまう
    • どんな部分もその子の個性と考えて、これからの可能性に目を向けてあげる
  2. 兄弟がいても一人っ子でもどっちもどっち
    • どっちもメリットデメリットがあるから気にしない!
    • 親が一人っ子であることにずーっと不安を持っている方が親子の精神衛生上良くない
  3. 兄弟が欲しいなぁは「ゲーム欲しいなぁ」と同じ
  4. 兄弟ではなくても、人とコミュニケーションが取れる場を作れればOK
    • 積極的に他の子と関われる環境を作ってあげればOK
    • 1人で遊んでいたり、遊んでいるお友達を観察しているだけだとしても、その姿を肯定してあげる
    • ご家庭で否定されずに話を聴いてもらえた経験も大事
  5. 兄弟がいることの経験値が子育てをより良くしてくれるか?
    • 経験が活かされることもあれば、反対に経験が苦しめることもある
    • わからないことがあればまずは調べたり周りに聞いたりする。そしてそれでもどうしようもないことは、気にしないで放っておけば自然に解決していく
  6. 過保護な親にならないために
    • 自分が過保護じゃないか心配している方は、過保護じゃないから大丈夫
  7. 適度に我慢の機会を作ろう!
    • ある程度のルールを作り、守る経験をご家庭でしていこう!
    • 人とものを分け合うという譲り合いの経験を積極的にしていこう!
  8. 一人っ子はマイペース?
    • マイペースはほとんど気質なので気にしない。むしろ長所と捉える
  9. 一人っ子だからといって焦って早期教育しすぎない
    • 一人っ子はお金の投資よりも、親の時間の投資を大切にしてあげる
  10. 子どもが求めた愛情には100%応えてOK
    • 愛情を求めた純粋なスキンシップは受け入れる
    • 「おもちゃ買って!!!」と決めたルールを守れないケースはNo
家庭でできる子どもを伸ばす子育て情報

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家庭教育アドバイザー/幼児教育講師
TERU
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